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はてなキーワード: エッセイとは

2024-03-31

anond:20240331105814

コメありがとう

個人エッセイみたいなの好きなんだよ。

他人人生を覗いている気がして。

長文日記を書いて消す人なんなの?

先日、長文日記を見つけた。※ぶっちゃけると昨日の今頃だ。

たまに増田で長い文章書いてる人がいるだろ。個人エッセイみたいなやつ。

たまにアタリがあるからブラウザブクマして読んでたんだが、今見たら消えてやがる。面白いところになってたのに。

これは愚痴なんだが、せっかく書いたんだから、しばらくは残しておいてほしい。

北の国からの「子供がまだ食ってる途中でしょうが!!」じゃないけどさ。

時を置いて再編集して再投稿するのかもしれんが、ブログじゃないから、二度とあれを読めない可能性が高い。モヤモヤする。

はてな匿名ダイアリーにも、特定の作者の日記アラートする機能がほしい。

2024-03-30

創作畑の人間(アマチュア小説家)って案外多いんだなぁあ

って、「キャロット通信崩壊」についてるコメント見て思っちゃったね。

トップに出てるコメントが軒並み「この歌詞私のことだ…」「思わず泣けてしまうのは、私の人生と重なるから」みたいな感想で驚いちゃった。

(そんなありきたりな感想しか出てこないからお前はいつまで経ってもそこ止まりなんだよ。)

結局、はてなーも例に漏れずなろうで小説書いてるタイプの人たちばっかりだったか

んーてことはそういう人たちって案外増田創作実話書いてたりするんかな

いや案外でもないか。そういう見てもらえない人たちが飢えてるのは、良し悪しに関わらず、人の耳目を集めることだろうからね。

ここで本当のことのような創作エッセイを書けばブクマで反応もらえるもんね。

2024-03-29

党派性丸出しのコメントなんで増田に書き散らすぜ

なんか「波」が突然ホッテントリ入りして、なんだ?って思ったけど

こういう事なのね

NHK大奥」で加害者を演じた高嶋政伸さんによる、インティマシーコーディネーターを依頼した時のエッセイが誠実な内容で素晴らしかった

とても良いエッセイでした。

俳優さんに相当のストレスがかかっていることがよくわかります

https://togetter.com/li/2340122

書いてあることは良い事で、そうだよなぁって思いながら読んでたんだけど

その反応まとめで、ジェンダー話で見慣れた人がしたり顔コメントしてて

うげぇってなった

感想が「うげぇ」で上書きされちゃった

多分これと同じことが暇空裁判でも起こってたんだろうなって思う

2024-03-26

諦める癖

必修の単位落としたけど頑張って救済措置してもらって卒業できた、みたいな内容のエッセイ漫画ツイッターで見た

自分はというと、

期末レポートだけで評価決まる講義を取ってて、レポートの締切日を忘れてて提出できずそのまま単位落として留年した

内定も取り消しになって卒業時期が秋にズレることになり、再び就活を始めた 全部今起こっている話だ めちゃくちゃ馬鹿だと思う

かかりつけの精神科でこの話をして、

やっぱADHD起因のトラブルだと思うから社会人になる前に薬飲み始めて対策したいって相談したら

「昨日締切だったの忘れてた!ってなったとき教授相談しようとしなかった?」って驚かれた

なんか図々しいし締切翌日時点で無理だと思ったので言いませんでしたって言ったら

卒業かかってるんだし折角なら相談してみてもよかったかもね……と気の毒そうな顔をされた

かにそうだなと思った

メール相談するぐらいはしてみてもよかったというか、卒業かかってるならそれ位するはずなのにその発想ができなかった

なんか全てにおいて諦めがよすぎるところがあるね、とも言われた

かにそうなんだけど、どうやって直したらいいのかわからない

駄目だと思ってもまあそうか……と流してしまう癖がある

昨日会った友達にこの話をしたら、「潔くていいじゃん」と言われた

全然よくないと思う 駄目って言われてすぐ諦める奴よりも粘ってなんとか勝ち取る奴のほうが絶対いいじゃん

2024-03-24

みゆはん結婚してしまった

ってニュースが出て一日経って気持ちが落ち着いてので思うところというか憶測というか邪推。  


それなりにはファンであった。

と言ってもライブには一度も行ってないしファンクラブにも入ってない。

単純に彼女の顔立ちが好みであるという程度ではある。

とは言え、おれが芸能人(と言ってもみゆはん一般知名度は低いが)を可愛いと思うことが稀有であるなかで、いつぶりだったか思い出せないくらいに好きな顔立ちであった。


目と口が大きくてどこか猫っぽい顔立ちが好みであるとともに、金髪ショートヘアになんとなく白猫のような印象があった。

彼女本業である音楽活動については、「けものフレンズ」の初代EDはまあまあ好きではあったが、その後の楽曲はそこまで琴線に触れるものではなかった。

再度言うが、「それなりにはファンであるので、この風貌が好みであるという程度である


彼女LINE登録してたので結婚に至ったと知ったのは、ほぼ即時のことであった。

LINEの「おしらせ」がどうせまたライブアルバムか何かイベントのあるのかと思ったところ、

結婚しま

事務所を退所しま

ファンクラブを解散しま

の順での通知であった。

結婚に伴い事務所を退所って言っているが、その後のみゆはん転籍先が無い。

彼女所属する事務所はそれほど大手ではなく、公式サイトを見たところでWikipediaに乗ってるタレントみゆはんAdoくらいである。

あとはYouTuberがいての、合計20人程度だった。


ここから憶測というか邪推



昭和アイドルでもあるまいに、結婚して事務所を退所するってのがどうも引っかかる。

事務所的にはそうそう手放せるような存在ではなかったであろうと思われるが、事務所退所は結婚報告から1週間程度の後のことである

ここで、退所に伴うトラブル彼女事務所間で皆無であろうとはとても思えない。

事務所代表から「お祝い」の言葉はあるものの、単なる社交辞令にも思えた。

じゃあその後の音楽活動はどうするかについての言及は皆無に等しい(SNSファンに「続けるよ」みたいな返信をしてたくらい)。

ということで、「お行儀の良い」手続き事務所を退所したとは思えないし、今後の音楽活動だってこれまでのように継続するとは思えない。


なお、相手は同じ音楽活動をやってるようであるがこいつに興味はないし知らない。


それで今になって思い出しのが、だいぶ前に読んださくらももこエッセイである

著者の姉が「芸能人のあれが良いこれが良い」と言って結婚しないのに母がブチ切れた話だ。

あんたね、テレビ画面の向こうの存在なんて実在人物じゃないんだよ。現実をみなさいよ」と(笑)

そうなのだみゆはんだってインターネットの向こうだけの実在人物じゃないんだよ。


はあ。。。

anond:20240324114624

anond:20240320220459

おっさんジャニモテるからチビモテる!」

若い女ジャニ?何それ」

性加害騒動から若い女ジャニーズに興味ない件だが、育児エッセイ漫画でも「娘がジャニヲタで~」なんてめっきり見かけなくなった

405 名無し草 sage 2023/12/01(金) 11:58:47.16

学校文化祭わたし推しっていうコーナーがあってコース全員分の推し掲示されてたけどジャニオタいなかった

ハングル結構いたけどなんて書いてあるか読めなかった

アニオタキャラオタが多かった

2024-03-22

anond:20240322195345

いや、大体こういうのってエッセイ漫画みたいなもんで、自分に不利なことは書いてないからさ

それで一緒になって吹き上がって相手攻撃するのはやめようよという感じはあるで

2024-03-21

anond:20240320220459

おっさんジャニモテるからチビモテる!」

若い女ジャニ?何それ」

性加害騒動から若い女ジャニーズに興味ない件だが、育児エッセイ漫画でも「娘がジャニヲタで~」なんてめっきり見かけなくなった

405 名無し草 sage 2023/12/01(金) 11:58:47.16

学校文化祭わたし推しっていうコーナーがあってコース全員分の推し掲示されてたけどジャニオタいなかった

ハングル結構いたけどなんて書いてあるか読めなかった

アニオタキャラオタが多かった

2024-03-20

ネトウヨ本って時間評価に耐えたものあるのかな

数ヶ月に1回ぐらいしか本屋に行かないけど、一時期コーナーまでできてたネトウヨ本を見なくなったな

百田小説なら今でも置かれてそうだけど、いわゆるネトウヨ本で生き残ったものってあるのかな

結局そういう需要YouTubeが吸い取っちゃったのかな

インフルエンサーが書いたっぽい小説エッセイは積まれていた

これもそのうちなくなるのか

しました!

しました!フランス語勉強をされているんですね。朝から夜まで充実したスケジュールですね。フランス語勉強は順調ですか?何か特定目標方法をお持ちですか?

User

ないです。つらいです。教えてください。

ChatGPT

フランス語勉強がつらいと感じることがありますね。そのような場合には、いくつかのアプローチを試してみることが役立つかもしれません。まずは、学習方法学習時間見直してみることが重要です。以下は、フランス語勉強を楽しく効果的に進めるためのアドバイスです。

興味を持つことから始める: フランス語を学ぶ際に、自分が興味を持っているテーマ活動に関連した学習教材を使用すると、学習が楽しくなる場合があります

日常会話に焦点を当てる: フランス語を実際に使う機会を増やすために、日常会話に焦点を当てた学習を行うと良いでしょう。例えば、フランス語を話す友達と会話をする、フランス語映画音楽を楽しむなどです。

定期的な休憩を取る: 長時間学習ではなく、短い時間でも集中して学習することが大切です。定期的に休憩を取りながら学習すると、効率的情報を吸収することができます

目標を設定する: 学習目標を設定することで、モチベーションを維持することができます。小さな目標から始め、達成感を味わいながら学習を進めていくと良いでしょう。

楽しい方法学習する: ゲームクイズ活用した学習アプリ使用するなど、楽しみながら学習する方法を探してみると良いかもしれません。

フランス語学習がつらいと感じた場合には、一度学習方法アプローチ見直してみてください。自分に合った学習スタイル方法を見つけることで、効果的に学習を進めることができるかもしれません。

User

目標は CEBR B2 です。

ChatGPT

Memory updated

素晴らしい目標ですね!CEFR B2レベルは、かなり高いレベルフランス語能力を示しています。この目標を達成するためには、継続的努力と正しい学習方法重要ですが、達成感も大きいでしょう。何か具体的な質問サポート必要なことがあれば、いつでもお知らせください。応援しています

User

具体的な勉強スケジュールを教えてください。10月20日までにB2を取らないといけないです。

ChatGPT

Memory updated

CEFR B2レベル10月20日までに達成するための具体的な勉強スケジュール作成しましょう。以下は、1日の勉強スケジュールの例です。このスケジュールは、ご自身生活スタイル学習ペースに合わせて調整してください。

5:00 - 6:00: フランス語リスニング練習ポッドキャストや音声教材を使用

6:00 - 7:00: フランス語文法と語彙の復習

12:00 - 13:00: 昼食後にフランス語の読解練習ニュース記事小説を読む)

19:00 - 20:00: 会話練習言語交換パートナーとの会話やオンライン会話クラス

20:00 - 21:00: フランス語の作文練習エッセイ日記を書く)

21:00 - 22:00: フランス語総合演習(リスニングリーディングスピーキングライティングバランスよく行う)

週に1回以上、模擬試験を受けて実力を確認することもお勧めします。また、毎日学習記録をつけることで、進捗を確認し、目標に向かって励むことができます

2024-03-19

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

今更「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想

この本しんどいな。

「82年生まれキム・ジヨン」を読んだ最初感想がそれだった。

土曜の夜23時、昼間参加した友人の結婚式の疲れを引きずりながら、少し暗くした部屋でベットに寝そべりダラダラと読んでいた。隣のリビングからは、夫が録画した刑事ドラマを見ている音が響いてくる。あしたは日曜で何も予定がなく、深夜までドラマを見続けるのだろう。美咲も多分、明日は午前中はダラダラと寝て過ごし、パンカップスープ適当昼ごはんを食べ、夕方なんとなく近くの駅ビルの買い物に出かけ、夕食は作るのが面倒になって外食で済ませて帰ってくるのだろう。結婚して1年近く続く何もない週末のいつもの過ごし方。

鈴木美咲1990年まれ28歳。生まれ山梨県で、大学上京するまでは地元自営業を営む両親のもとで特に大きな反抗もなく健やかに育ったと自分では思っている。勉強は小さい頃から得意で、地元進学校に進学した際には、東京に行くことが当たり前の選択肢になっていた。市内の一番偏差値が高い大学はいわゆる”駅弁”の大学で、進学校の中でも勉強のできる子は上京するのが当たり前だった。彼女の両親は東京大学を出て地元に帰ってきた人だったため自分大学上京することに特に違和感は抱かず、自然東京大学を目指した。根が真面目な彼女高校時代勉強に多くの時間を割き、国立大学不合格となったものの、無事都内私立大学合格し、18歳の春に上京した。今年で上京して10年目になる。


彼女母親時代女子が進学するといえば短大だったそうで、その時代東京の4年制大学卒業した美咲母親はそれを誇りに思っている節があり、娘にも上京を勧めた。母が20代の頃、美咲の母方は酒の卸業を営んでいた。当時はだいぶ繁盛しており経済的に余裕があったためか。美咲の母は就職活動をせず地元に帰り2-3年ほど家業を手伝い、美咲の父となる人物お見合い出会い結婚した。父は口下手で商売が上手なタイプではなかったが、家庭の中では優しい父親だった。母がよく癇癪を起こしているのに対し、父が言葉を荒げているのは美咲記憶にはない。花が癇癪を起こすのは大抵父が全く家事を手伝おうとしないからだった。母は父を一生懸命教育しようとしていたが、家事女性がやるものと思っていた父はなかなか身につかなかった。60代になりようやく自分で皿を洗うようになったと最近母が言っている。

美咲に対して、母は今後は女の人も外で働く時代なのだから一生懸命勉強しなさいと強く進めた。美咲の成績が上がると母も喜んだ。東京大学に行くことを賛成し、美咲英語が得意だとわかると英会話塾のパンフレットをたくさんもらってきては彼女能力を伸ばすことに力を注ぎ、美咲外国語大学志望だと進路希望で話すとその大学出身卒業生のエッセイなどを買ってきては彼女の夢を応援した。美咲自身は多感な年頃ならではの母親へのウザさのようなものは感じていたが、基本的には嫌いではない母親だった。


美咲地元にいた頃から一貫して共学で育ってきた。自分自身があまりまれ容姿ではなく、自分ニキビからかわれ、「ニキビ」という知性のかけらも無いそのままのあだ名をつけられてから男子が嫌いになりずっと距離を置いていたため共学ならではの彼氏ができるとか放課後一緒に男子と帰るといった甘酸っぱい青春を過ごすことはなかった。しかし、男子が身近にいることは普通だったし、2つ離れた年下の弟もいた。美咲勉強ができたが、それに対して男子比較されて何か不都合を感じたことはなかった。勉強ができる人は男女関係なく一目おかれたし、男女関係なく進路を好きなように決めたし、母のように女子短大といった時代でもなかった。ただ文系クラスの方が女子が多かった。男子があまり得意ではなかった美咲にとって、女子が半数を占める文系クラスは過ごしやす環境だった。国立に落ち第二志望で進んだ私立大学も、外国語教育に力を入れており文系がメインの大学だったため、全体的には女子の方が多い大学だった。大学の間も相変わらず彼氏はできなかったが、多摩地域のんびりしたキャンパスで4年間を過ごし、休みの間には短期海外留学経験して、語学力を向上させながらやりたかった海外分野の勉強をして過ごした。



自分女子であることに違和感のようなものを感じるようになったのは、就職してからだった。震災後に採用を抑えていた2012年就活戦線はなかなか苦戦し、50社以上のエントリーシート、20社の面接を受け、最終的に内定が出たのは2社だった。当初地元に帰ろうかなと思っていたものの、内定した会社は誰もが名前を知るIT企業メーカーで、大手企業就職が決まったことで、彼女自身家族もホッとし、東京に残ることを納得した。結局新しいことができそうなIT企業への就職を選んだ。IT業界リモートワークなどの制度を生かして女性活躍しています、と先輩社員セミナーで語っていたのも理由の一つだった。メーカーの方は男性ばかり出てきて少し古い印象を持ったことを美咲は覚えている。



美咲ソフトウェア製品営業職として2013年4月社会人生活スタートさせた。自分の同じ部門認識できる範囲には100人ほどの人がおり、女性の先輩も2割ほどいたので全くいないわけではなかったが、営業職の先輩は、みな独身か、結婚していても子供がいなかった。既婚子ありの女性の先輩は業務部門でひっそりと仕事をしている印象があり、営業職の美咲ほとんど関わりがなかった。営業部門は8割が男性で、かつ半数以上は50代だった。夜の飲み会は大抵自分以外はおじさんという状況が多く、美咲はその場ではじめて焼酎水割り・お湯割の作り方を覚えた。飲み会では大体業務部門の人たちは営業できないお荷物、という言い方をされ、美咲はただ笑って過ごすしかなかった。いずれ子供を産んだら自分もそこに行くのかな、という思いもある中、関わったことのない業務部門の人たちについて何かをかばうことも出来ないし、やり過ごすほかなかった。



その会社でのソフトウェア事業は、正直言ってメイン事業ではなく、ハードウェアのおまけのような扱いの部門であった。営業職として客先に行くには、まずは社内営業ハードウェア営業に客先の同行をお願いし、OKが取れたらやっと客先に行き、自分製品を紹介する。ある女の先輩は言っていた。「飲み会に誘ってもらえるのは女子特権なんだから若いうちの飲み会は全て断らずに参加しなさい」と。先輩のアドバイスは正しかった。美咲お酒は弱かったが、飲み会のような場は嫌いではなかったため、最初の2年ほどは結果も出せず苦労したが、もともと人と関わるのが好きな彼女は社内の飲み会にも積極的に顔を出し、仲のいい人を多く作って行くことで仕事も徐々に自分で結果が出せるようになっていった。


入社して5年目、一通りの経験をこなし、大きな案件複数経験して自信が出た美咲は、社内異動制度に応募してハードウェア部門へ異動した。ある意味傍流から本流に異動したわけで、彼女としても意気揚々の再スタートだった。前の部門でおじさんと飲むことに慣れていた美咲は、異動初日飲み会で、やはり50代の男性が多い同じチームのメンバーに対して「私はセクハラ大丈夫なんで」と笑って宣言した。意外だったのは、部門である優秀な40代マネージャーが、「そういう発言はやめたほうがいい」とはっきり言ったことだった。彼は今後役員まで上がるだろうと期待されている、社内のエースのような存在だった。えらい人からそのようにキッパリ言われたことで少し美咲ビビったが、その発言はそのほかのメンバーには笑って流された。


「82年生まれキム・ジヨン」を読んで、美咲には何かが刺さった。これまでの彼女人生の中で、キム・ジヨンのような思いをした経験が、同じ世代日本人女性なら1度や2度はあるはずだ。と、こんな風な長々した文章を書いてしまうくらい、何かを伝えなければ、声を上げなければと感じた。しかし何を言えばいいのかがわからない。何か目の前の明確な不平等を変えて欲しいわけでは無い、自分はむしろまれているほうだと思う、でもそれでも何度か自分のせいだけとは思えない壁にぶつかり、しんどい思いをした、ように思う。何が変えられるのかよくわからないが、とりあえず自分の思いを言葉にしないことには始まらない。

90年生まれで一番多い名前の、数多くの美咲に変わって、中途半端ですが、ひっそりとここに吐き出します。

2024-03-17

エモいWEB小説おすすめ

せっかく書いたのに、掲示板ホスト規制されてたからここに貼っておく

『爆滅聖女エリィ・ノア婚約

https://ncode.syosetu.com/n0600io/

短編でサクっと読める

感想欄の「文章を読んでいるのに、満天の星空を眺めているような錯覚に陥る。」というコメントが秀逸

『君を愛することはナイト

https://ncode.syosetu.com/n3766ig/

中編でサクっと読める

勇者の剣の〈贋作〉をつかまされた男の話』

https://ncode.syosetu.com/n9359ex/

連載版より短編版の方をおすすめする

『無欲の聖女は金にときめく』

https://ncode.syosetu.com/n3386db/

めっちゃ泣ける

『岩壁のルォ』

https://ncode.syosetu.com/n2783el/

王道ボーイミーツガールもの

主人公のルォがいい子すぎる

モモナリですから、ノーてんきにいきましょう。』

https://syosetu.org/novel/60126/

ポケモン2次

バトルが全てだった尖った主人公が、歳をとり丸くなりエッセイを書く

だがその本質は変わっておらず…

将棋リーグ制を彷彿とさせる設定もよい

2024-03-16

子連れに対する風当たりが強くなってきたと感じる

特にこう感じたのはXやエッセイ漫画で「子連れ様」が悪者として登場する事が増えたからだ。

しかもこれらの漫画の作者は大体は女性だという事も興味深い。女性が書く悪者にされがちな女性属性って義妹、義母、お局だと思ってるんだけど

ここに子連れが追加されたなって感じがする。

一昔前前の漫画なら子連れ正義側で悪者

「おじさん」だったのが今はこうなってるんだから

実に面白い

2024-03-14

anond:20240314182440

なんかつい最近X(旧Twitter)でパンがよく喉に詰まるとか言ってる若手エッセイ漫画家アカウントがいて、同じくらいの年代の人たちが「あるある!」「わかりみ〜」とかポストしてて意味わからんかった。

その年齢で頻繁に喉にものが詰まる(嚥下障害)っておかしいだろ。

重症筋無力症とか他の病気の初期症状じゃねえのって思う。

2024-03-13

anond:20240313173739

クソ旦那エッセイ漫画なんかはかなり多いけど

クソ嫁はあんまりない気がする

なんなのコレは

女ってよく彼氏元彼悪口あんなに言えるよなって思う

よくエッセイ漫画やXの投稿見てると思うんだけど、

自分マンコにチンポ突っ込んだ男を

よくあんなにボロカス貶せるよね。

それって言わば女としてその男

敗北屈服したのと同じ事なのに。

2024-03-12

anond:20240312191322

身を切り売りしたエッセイ漫画を描き、SNSにあげてお金を稼ぐ

そしてそのお金性病を治しそれをまた漫画に描く、そして稼いだお金ワキガ治し、漫画描き、整形して漫画描く

経験ターンと漫画ターン混ざれば何とか継続できないか

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