「主体」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 主体とは

2024-05-26

国会議員政治資金収支報告書を見る方法

国会議員政治資金パーティをどのくらいやっているのだろうと興味があったので、政治資金収支報告書を実際に見てみた。

なかなかわかりづらいので、検索する上でのコツを2、3メモしておきたい。

国会議員関係政治団体の一覧を確認する

国会議員関係政治団体というくくりがあるらしく、その一覧からどの政治団体が誰のものなのかを確認することができる。

以下の総務省サイト国会議員別の政治団体の一覧が用意されている(一番下の「都道府県選挙管理員会届出含む」のやつが一番情報が多い)ので、調べたい国会議員名前からから政治団体名を確認する。

https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/naruhodo04.html

この一覧を見て、総務省への届出団体場合総務省の公開サイトで、都道府県への届出団体場合都道府県の公開サイト政治資金収支報告書を探すことになる。

最初総務省の公開サイトだけ見ていて、都道府県分があることを知らずに名前が見当たらない議員がいるなあ、と疑問に思っていた。)

また、政党地方支部代表国会議員だと一覧に載ってくる。その国会議員と緊密な支部なので、その報告書も見てみると面白い

該当する年度の公開情報サイトを探す

11月に前の年の報告書総務省、各都道府県で公開されている。だいたい定期公表という件名で公開されているので、それを目指していけばいい。

総務省は令和4年分が以下に公開されている。

https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SS20231124/

都道府県分は、「都道府県名 政治資金収支報告書」とかで調べて探していく。

(以下のサイトも使えるかもしれない。

https://search.openpolitics.or.jp/home

例えば東京都は以下のような形で公開されている。

https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/organization/shuushihoukoku-syokan_this_is_branch/shikin20231115/

東京都は親切な方で、一番下に国会議員分の再掲リンクがあり、議員名前から確認できる。

ほかの道府県はアイウエオ順だったり、そのまま一覧だったりで探しづらいことも多い。

国会議員関係政治団体以外で実は国会議員関係していそうな団体を探す

たまたま見つけたのだが、実は国会議員関係政治団体以外で国会議員にかかわっていそうな団体存在する。

ほんとうにたまたまなので、他意はないのだが、「豪志の会」という団体は、明らかに細野豪志関係する団体なのに、国会議員関係政治団体の一覧に載っていない。

https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20231124/3037100015.pdf

国会議員自身代表ではなく、かつ、寄付金控除の対象ではない政治団体であれば、「国会議員関係政治団体」に当たらないっぽいので、多分それ。

(きちんと届出してないとかそういうことではないとは思う)

この団体政治資金パーティをやって、同じく細野豪志の「伊豆政策研究会」(こっちは国会議員関係政治団体)に寄付している。

こういうのは、まずは国会議員関係政治団体報告書確認して、その団体に対する政治団体から寄付確認していくしかないのかもしれない。

その議員パーティをやっているかやっていないかを調べたければ、こういった国会議員関係政治団体ではないところでパーティーをやって、資金を移すみたいなのも追いかける必要がある。

派閥政策団体を探す

党の派閥政策団体基本的国会議員関係政治団体には載っていない。

派閥名・政策団体名の正式名称を調べて、検索するしかない。

自民党派閥が有名ではあるが、旧民主党にも政策グループがあるので、そちらも調べて見てみると面白い

パーティをやっていないにしても、どのようにお金を得ているかがわかる。(会費だったり寄付だったり下部組織から巻き上げたりなど)

感想

盛大にパーティやってるな、という議員もいれば、個人から寄付主体だったり、それでも足りないのか自分お金を貸し付けたり寄付したりという議員もいた。

各党の偉い人はパーティ寄付お金を集めて、それを自党の支部本部寄付している。偉くなると党のお金集めマシーンと化している。

土日の暇つぶしをこうやってやっていたのだが、この政治資金収支報告書は早くデジタル化してデータベースにしないといけないな。あまりにも確認するのがめんどくさすぎる。

規制必要なんだが、検証やすい報告方法を整備して監視する方が効果がある。確かそれも国会議論されていたはず。

2024-05-25

anond:20240525224254

魂の叫びのような増田もいるが、その他の増田はその熱量に着いて来れんのよな。

から政治と男女論でしか語り合えない。

〇〇党がどうの、弱男がどうの、フェミがどうの。しょーもなマジで主体で生きてない。

お前はどうなんだお前は。

超法規的措置をした人って起訴リスクないんですか?

簡単に言えば、「法律で禁じていることを破ってしちゃうことになる措置」ですよね?

超法規的措置」という言葉がでてくる文脈でのその行為主体国会議員(特に首相)に限られるので、不逮捕特権があるからすぐに警察のお世話になるということはないんでしょうけど、議員じゃくなったらそれまでですよね。

超法規的措置自覚のある行動をするときは一応警察の偉い人と申し合わせするんですかね?「これから超法規的措置とるから起訴とかしないでね。あとこれ聞いた君たちも違法行為を現認したのに起訴しないか共犯からね」みたいな?

私が今の知識首相になっても警察のお世話になりそうで誰かの人命(といってもだいたい赤の他人)がピンチだろうが超法規的措置をとろうという気にはならないのですが。

anond:20240525092351

君がどう思うかとか君の屁理屈なんか価値いね

それを聞いた常識的人間がどう思うかやで

いっつも自分主体のみで考え客観性が欠如してるから君は失敗続きやねん

めっちゃ鋭いブーメラン投げてくるじゃん。

君の主張もまるっきりそれだよ。

anond:20240525091938

頭が悪いって話をしてるんやで

君がどう思うかとか君の屁理屈なんか価値いね

それを聞いた常識的人間がどう思うかやで

いっつも自分主体のみで考え客観性が欠如してるから君は失敗続きやねん

2024-05-22

[]

今日も1分毎に質問してくる中途の対応ゲンナリした

一問一答タイムショックやってんじゃねぇぞと思うが持ち前の善性で答えていく

ただ1分毎に繰り返される質問を受ける側は完全に口頭で中途の課題を作っている状態こちらの作業が一向に進まない

プロ将棋指しは盤がなくても空で将棋が打てるというが俺もまさにその境地に至ったわけである

てゆうかなんで目の前にパソコンがあって単語意味や仕組みについて俺に聞くんだろうな

それは俺が丁寧に教えすぎてそう仕向けてしまったんだろうと猛省

今日やんわりと指摘をした

仕事をしている上で他の人も作業をしており無言で手が止まっていても思考を巡らせているわけで

いきなり話しかけて主語もなくあれは何ですか?と質問しても思考の切り替えが出来ないから即答出来ないよ

もし質問があるのならい質問してもいいか時間を尋ねてから質問した方がいいです

前職の職場環境がどうだったかからないけれどそうした方が円滑に進められると思うより、と

たじろいでいたが何とかわかってくれたと思いたい

こちらの状況顧みず自己主体質問してくるのは本人の認知能力限界であると思うからどう質問するかを示しておいた方がいいだろうという判断での指摘

その後は様子を伺うような感じになって質問する頻度が減って切り替えたので効果があったと思う

ただそれでもいきなり質問してくるのでこちらの思考を断絶してくるので勘弁してほしいものだ

質問したい相談したい時は30分後に質問してもいいですかとかで予め言ってくれれば教える相談する時間を確保するのに急にくるから頭がしんどい

いくつか口頭で回答して時には席で紙に書いて図示したりし説明していった

課題の終わり間際に次の課題データメールで依頼しておいて終わりましたと報告きたら次の説明をしようとしていたら失敗があったので手戻りが起きていた

手戻りの説明をして中途にやっててもらってる内にさっきの指示しようとしてた課題はこっちで10分ぐらいで終わらせて客に送り付けて本来業務をしてた

課題は項目毎に順序良くすれば前提条件も推論も流れるように行けるはずだがどうにも進んでいなかった

成果物ざっとみて説明通りにはしていないのでもう一度手順の意味説明した

どうも指示から外れたり違うことをし始めるので要注意かも

俺の予測よりは遅れ目なので今週続けて来週も継続でその内容を教えるかなと教育方針修正

仕事をしながらステップアップしていくような教材を考える俺は給料を2倍貰った方がいいかもしれんな

そんなこんなで中途に作業を教えつつ自分タスクも終えて定時になったら即帰宅

中途はまだ課題が終わってないか残業するようだが作業ボリューム的には朝やれば終わるだろうから残業しなくてもいいのにと思いつつそんじゃーなって言って帰っておいた

家帰って振り返りをしていたが中途から何かと質問が生じるのは書式の様式が悪いような気がするから様式修正上司相談してみるか、と修正案とマニュアル草案を作りかけていた

マニュアル雑魚くて口頭説明や人によるのが質問が発生する要因なんだろう

まぁ語句や仕組みはパソコンで一旦調べてもらうとしても社内文書修正すべきだろうなってのが今日の気付き

anond:20240522151324

Human Resource(人事)です。米国(だけではないのかもですが)のスタートアップはチームの裁量が強く、採用解雇もチームが主体で行うので、人事は前後事務処理などを担当します。

anond:20240522151324

Human Resource(人事)です。米国(だけではないのかもですが)のスタートアップはチームの裁量が強く、採用解雇もチームが主体で行うので、人事は前後事務処理などを担当します。

2024-05-21

anond:20240521092749

1990年代女装の手伝いをしてくれる女装サロンっていうのがあって、その中の一部の店は店員女装レズプレイが出来た(相手女装男性ではなく女性リードしてくれることが多い)んだが、勃起した男性器を言葉責めされたら「しっぽの一部です」と言うように、って(客にとっての)対策マニュアルが出回ってたな。それがコンビニエロ本(実写主体)のマンガ形式での風俗レポートに書かれてた。

anond:20240521140807

ちょっとずつ主体中国に奪われてるよね

中国受けを見据えた作品が主軸になってきてる

日本じゃそれほどウケてない作品中国でウケてるから続編が作られるケースが増えてる

2024-05-19

Webスマホなど主体のDXで生産性上がったのか?工場の方が生産性上がるんじゃないのか?

失われた30年で、通信は発達し、スマホタブレットは普及し、クレジット電子マネーは普及した。

だがGDPは上がっていない。

ネットでよく言われている(デジタル関係での)◯◯が悪くて生産性が悪いというのを解決して、生産性が上がるのか?

個人利便性は上がるが、売上向上や利益につながっているのか?

2024-05-17

https://anond.hatelabo.jp/20240517162646

  はあもう毎回、すき、としか言ってないし発話主体不明だし使用している言葉抽象化してますので電話を切らせていただきます

2024-05-15

anond:20240515142610

女がジャッジされるのがムカつくからそういう屁理屈こねるだけで、女はガキの中絶とか平気でやってるわけでしょ

優生思想なんて所詮誰が主体になってやるかの問題しかない

2024-05-14

ひも理論検証ができないのはエネルギー不足

解像度を上げるには膨大なエネルギーがいるが、地球の外周ぐらいの長さの加速器ではひも理論検証には不十分

これを考えると、「じゃあエネルギー無限にあれば無限小の理論が実現できるのか?」という話になるが、無限エネルギーなんてもんがあるのか?

そんなものがないのだとしたら、人間もつ解像度じゃ離散スケールの中で生きているってことになるよな?

では時空はどうだ?これは離散的なものなのか、って話になる

そもそも観測によってズームインしていけば際限なく拡大できると考えるなら、空間時間無限観測できるという話になる...と一見すると思われる

ところが「ある主体がどの時点まで観測たか」という話になると、時間空間もどれだけズームインしても有限の値になる

要するに有限論破増田に分があるってことだ、物理世界に「無限」は存在しない可能性が高い

anond:20240514211340

必ずしも産んだ主体育児を任せる必要はないわけで

anond:20240513141130

「を」じゃなくて「が」か「で」なら分かるんだけどなあ

主体側の助詞に「を」を使う方言があるのかな

2024-05-13

anond:20240508192401

この増田女性向け同人イベントに行ったことがない、漫画を読んで想像で書いている男性では?と思ったので気になった点をメモしてみる。

  

アラサーになったことだし死ぬ前に一回参加しようかな”

  

若い女性が背伸びしてるのかもしれないけど25歳って言うほどアラサーか?

増田が本当に自分のことをアラサーだと思っているならただアラサーと書きそうなのに具体的な年齢を出していて違和感

  

“そんな夢や希望と共に20pのペラペラ漫画10冊を持って迎えた当日”

  

20pは漫画同人誌としては一般的ペラペラとは言いません… コピ本と言いたかったのか?

あとイベント参加を決意してからいきなりイベント当日に飛ぶけど 「部数は?お品書きやpopデザインは?ポスターは作る?」とか「自分で設定したとはいえ締め切りがキツイ」」 「新刊サンプルにいいねがついて嬉しい」 「イベント前にユーザーネームサークルNO.を入れるとジャンルの仲間入りしたみたいで嬉しい」とか初参加ならではの不安やワクワク感が全然書かれていないんだよね。

  

“あと会場がほんのり汗臭い

  

もっと暑い季節ならともかく5月スパコミってそんな臭いか?

増田が本当に女の子だったら「周りが臭いということは私も気付いてないだけで汗臭いのかも?」とまず心配にならんか?

毎年気温が上がってくるとカードショップカードゲーム大会に現れる異臭レベルオタク話題になるから「男オタクがそんなに臭いなら女オタクもそれなりに臭いのでは?」と考えた人が想像で書いた感がある。

  

“その後トイレ行くふりして他のサークルを眺めてみたけど”

  

いやトイレ行くふりなんかしなくても自ジャンルサークルなんだから堂々と物色すればいいじゃん。せっかく来たのに欲しい本はなかったのか?

作品主体イベントなのに最初から人の観察ばっかりで違和感がある。

  

一番気になったのが向かいサークルがずっと大声で下品な会話をしていたという点。会議室を借りてやるような個人主催オンリーならともかくビッグサイトなら向かいサークルとの間は数メートルはあるはず。10回に満たないくらサークル参加してるけど少なくとも私は向かいサークルの話してる内容まで聞こえたことはない。

そんなクソデカ大声で猥談をしてたなら増田以外にも気にした人がいるはずだし「開場前とはいえけっこうなトーンでR-18な話をしているサークルがいました。参加者には未成年もいるんだし自重してほしい…」みたいなツイートがバズって今頃当人炎上してるだろ。

  

それから容姿ヲチが好きそうなのに会場を練り歩いているコスプレイヤーへの言及が一切ないのが不思議

増田なら「さすがにレイヤー可愛い子が多い」とか「スタイルの悪いレイヤー推しキャラコスしてて嫌だった」とか書きそうなのに。

同人女の感情にはコスプレイヤーが出てこないからそこまで頭が回らなかったか

  

“でも文章下手とか性格悪いとかボロクソ言う割に服のダサさには反論できてなくて草”

  

そもそも同人誌即売会という一種お祭り会場に来ている人のファッション一般的にお洒落かどうかでジャッジするのが不毛じゃね?

例えば全身緑と紫でコーディネートしている女性がいたとして「今日イメージカラーが緑のキャラと紫のキャラCPプチオンリーがあるんです」って言われたらハアそうなんですねでしかないじゃん?

 

 

全体的に「女オタク下品臭いダサい=悪」 「悪しき腐女子文化に染まっていない眼鏡ちゃん=清楚=善」みたいな「若い女性が男性抜きで性欲を満たしていることへのやっかみ・揶揄」を感じる文章だった。

anond:20240513185505

男児のように子供の頃から真面目にポルノ探究をしてこなかったからそうなってんではないのか。

ポルノには性的主体としての自己確立する効用がある。主体化されてないか自分欲望も知らずになんとなく与えられるだけの受け身立場に甘んじて、1020も年上のオジンに惚れ込むんだよ

お前に必要なのは男じゃなくてDLsite

anond:20240105191053

「親ガチャ」というのは人生ゲームになぞらえた表現

ゲームなら参加する前から選択主体存在するので「ガチャ」は存在するが

人生は参加する前には選択主体存在しないから「ガチャ」という表現おかしいよね、というだけの話なら納得。

元の投稿者はそこに余計な個人的意見感情をくっつけたせいで論理破綻が生じてしまっている。

anond:20240105191053

別に親に感謝しろって訳じゃないけど、親ガチャ存在しないってことだけは分かってほしいな」」

余計なお世話。どんな動機があるのか知らないが、おまえ個人見解を人に広めたいというのは単なるエゴイズムしかない。

あなたはその親からまれるか、存在しないかのどちらかしかないってことを」

→「存在しない」という選択肢そもそもなかった。なぜなら選択主体存在しないから。したがって「その親からまれしかなかった」というのが正確な表現だ。

anond:20240105191053

例えと言うのは多かれ少なかれ誤ってるのが普通

全一致するなら名前が異なるわけないからね それそのものでしょ

インパクトと一番の核を捉えてるから浸透するんだよ

主体として子どもガチャを引いてないんだからガチャおかしいという例えとして成立してないから変えたい

言うのを止めさせたいならもっといい例えを提示すべきだね

ただ間違ってるだけいいたいだけでしょうもない承認欲求丸出しのお前はロクな例え出せないよ

若い頃は共産主義理想かぶれることも多いけど

社会に出て揉まれれば遅かれ早かれそれが机上の空論だと気づくはずなんだよな

年食ってもなお共産主義実現に燃えるようなのは自分主体でそれなりの額動かしたことのないやつか

かい額で苦労し過ぎたやつか逆に全く苦労せずにそのままお花畑で年食っちゃったやつ

2024-05-12

anond:20240512200706

ニンテンドースイッチゲームまた50本遊んで感想書いたのでまとめ(その三)


普通

アオイシロ

和風伝奇ジャンル女の子同士の恋愛表現する、アカイイトと同じ世界観ノベルゲーム

今作では主人公小山内梢子が剣道の有段者ということもあり、バトルよりのエピソードが多めになっている。

衒学趣向の文章がかなり多く、ラスボスと戦っている最中ですら、語源歴史解釈小ネタが挟まるので徹底した味合いだった。

対して恋愛パートの文量はあっさりめなので、前作との比較で好みが分かれてしま作品だった。


嘘からはじまる

嘘と恋愛テーマにした短編連作ノベルゲームで、複数エピソード連作っぽいミステリーズなストーリーになっている。(ミステリーズなストーリーとは、いっとき東京創元社から刊行される短編連作小説がみんな揃ってやってたアレを揶揄している)

中学高校大学とそれぞれの学校舞台にした短編で、どれも嘘のテーマを上手に処理して、恋愛の起伏を描いており、やりたいことは理解できた。

特に成人年齢になる大学生編では、テキストだけの表現とはいえエッチ過激な内容も多くあり、なるほどと感謝できるシーンが多くて好き。

信頼できない語り手にまつわるミステリ議論は、まあ本作の本題ではないし、多様な好みを許容したい。


人形の傷跡

行方不明大学生の姉を探しに上京した上条明日美が、サイコホラー事件に巻き込まれノベルゲームで、90年代後半の同人ゲームリメイクしたもの

姉を思う主人公気持ち以外一切信用が置けないストーリーが展開されるため、出てくる登場人物全員が怪しく見えてくる怖いゲームだ。

ストーリー的に意味がない読者を驚かせるためだけの仕掛けがあるのは、時代性を感じた。

少し駆け足な展開が多く、せっかく田舎から上京したのだからなにかアクティティを楽しみ、キャラたちを立てるパートがあっても良かったかもしれない。


いづみ事件ファイルVol.2黄昏編

携帯電話専用ゲーム移植版で、物語としてのミステリー、というよりは推理クイズ体裁シリーズ第二弾。

事件概要構成要素こそ前作とは異なるが、大きな流れとしてはほとんど変わっておらず、話の筋が非常に薄い。

シリーズを通してのキャラクタや、前作とのちょっとした繋がりなど、ひっかかるところもあるにはあり、特に主人公のいづみの傍若無人ぶりは相変わらず面白い

とはいえ、謎を解く過程議論こそがミステリの本懐であり、ただ謎を提示され、その謎に対する答えを選ぶ現代文試験を、ミステリ呼称するのは個人的な好みとは外れていた。


千羽鶴

恋人のお見舞いに病院に行くことから始まるホラーノベルゲームで、携帯電話専用ゲーム移植版で千羽鶴シリーズ第一弾、シリーズではあるが、作品間の繋がりは薄く、今作独自世界観キャラクタが楽しめる。

生理的嫌悪感を煽るようなホラーが中心で、とにかく徹頭徹尾おどろおどろしい嫌な雰囲気が漂っている。

特に不快臭いに関する描写は妙に文量が細かく、ねっとり描写されるので、否が応でも話に引き込まれしまった。

ルートごとに異なる世界観分岐するため、根幹の設定が違う妙が楽しめるのだが、割とどれも似たような話が多く、エピソードの幅が小さいのは惜しい。


幽限御界堂探偵社 1章

妖怪実在する世界でそれを退治する役目を持った御界堂守丸が主人公コマンド選択肢アドベンチャーゲームシリーズ第一弾。

現場捜査容疑者への聞き込み、知識図書館で調べるなど、妖怪という突飛な設定ではあるが、地に足がついた丁寧なゲームを遊べる。

最終的に妖怪対峙するパートになるが、ここは要するにミステリ系のゲームにおける容疑者証拠を叩きつけるパートになっていて、本作独自翻案がうまくできていた。

シリーズものなので、縦筋となる父親の謎、ヒロインとの関係値、敵の親玉など気になる設定も出てくるが、次作の第二章でシリーズ展開が止まっている。


幽限御界堂探偵社 2章

妖怪実在する世界でそれを退治する役目を持った御界堂守丸が主人公コマンド選択肢アドベンチャーゲームシリーズ第二弾。

今作はAIロボット殺人を犯すという魅力的な謎が提示され、妖怪だけでなくSFもやるのかとワクワクしたが、そういう話ではなかった。

妖怪ロボットといった要素だけなく、殺人事件すらも本題ではなく、ゲストキャラたちの関係値のエピソードが主になっており、二作目ながら番外編っぽい立ち位置作品

シリーズは今作で止まっており、縦筋となる布石が回収される見込みがないのも残念なところ。


ANGEL WHISPER

ノストラダモスの大予言間近の1998年に、フリーゲームプランナー由島博昭が開発業務を通じて世界真実に気づくノベルゲーム

1999年に発表されたゲームのフルリメイクで、当時の時代感が色濃く出ており、非常にらしさがあった。

陰謀論に傾倒するヤバい人と一蹴するのではなく、自分ごとのように読めるような具体的なエピソードと設定の開示の工夫の丁寧さが面白かった。

リメイク時に追加されたエピソードも、ノストラダモスの大予言世界が滅んでいないという前提にたったメタ視点面白く、短いプレイ時間の中に壮大な世界があって良かった。


Night of the Crabz ~カニの頭に気をつけろ~

ライターの兼城と保村の二人が、炎上事件に苦悩している旅館取材に行く、インターネットミームてんこ盛りのコメディアドベンチャーゲーム

終始不真面目なテキストが一貫しているちょけた作品ながら、しっかりとフリとオチが決まっていて、作品としては真面目に作られている。

なお、大浴場でお風呂に入るサービスシーンで、ヒロインの保村がお風呂には入るが、変えの下着を忘れていたため同じものを履き回すシーンは、お風呂に入らない系女子に大きな感情を向けがちな僕としては、気が効いている良いストーリーだと感謝した。

アドベンチャーゲームではあるが、RPGアセットテンプレートを流用しているからか、ステータス画面や謎の戦闘シーンがあるのは、開発会社の続編への布石らしいので、そちらにも期待したい。


刑事J.B.ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ

パソコンゲーム黎明期から続く犯罪事件操作するコマンド選択アドベンチャーゲーム第一弾。

聞き込み、探索、聞き込み、探索と、刑事は足で稼ぐの格言の通り延々とコマンド選択して証拠を集めていくタイプゲーム

ストーリーは非常に薄く、容疑者たちが語る人間関係から、その間柄を想像で補完しながら遊ぶことになる。

昔のゲームは、今と面白さの尺度が違うものも多いが、テキスト主体のアドベンチャゲームは、概ね今も昔も変わらず一貫した良さがあるなあと再確認できた。


刑事J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム

パソコンゲーム黎明期から続く犯罪事件操作するコマンド選択アドベンチャーゲームの第二弾。

ひたすらに延々と聞き込みを繰り返す昔ながらのスタイルで、謎らしい謎はあるものの、基本的には犯人たちが自ずと語ってくれる。

UIテンポがいいので、コマンド選択することで主人公刑事と一体感が楽しめるのは、アドベンチャーゲームの根源的な楽しみだった。

なお、同名の被害者が三人いるという非常に魅力的な謎は、途中で明らかにゲーム容量やUI画面の大きさの都合であることが伝わってくるのも、パソコンゲーム歴史を感じさせられた。


刑事J.B.ハロルドの事件簿 キス・オブ・マーダー

パソコンゲーム黎明期から続く犯罪事件操作するコマンド選択アドベンチャーゲームの第三弾、というか第二弾のマイナーチェンジ版。

いや、アドベンチャーゲームマイナーチェンジ版ってどういう意味なのかよくわからないと思うけど、要するにキャラ絵と背景絵を使いまわした番外編。

前作の事件構成要素は同じだが異なる事件が展開するので、はっきり言って続けて遊ぶと混乱した。

流石に当時の開発事情をとやかく言うのは野暮なのだろうが、全くそういった知識を入れずに遊んだので、なんらかのトリック時間移動による世界線改変とか、作中作による叙述トリックとか)を疑った身としては拍子抜けした。


Looking Up I See Only A Ceiling 上に天井がある。

イタリアインディーゲームで、学生少女テスト勉強の合間に色々と苦悩するアドベンチャーゲーム

翻訳がかなり丁寧にされており、独白中心のこじんまりとした世界観がよく伝わってくる。

特に朝食を用意するパートで、頑なに自分が決めた順序でしか動こうとしない主人公の生きづらさは必見。

読者に解釈を委ねるような物語賛否あるだろうが、短い時間で遊べる短編としてはこういうのも有りだと思った。


秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花

ファミコン風のレトロドット絵サスペンスドラマのようなストーリーが楽しめるコマンド選択ADVミステリー案内シリーズ第二弾。

事件解決目的に来たはずの刑事旅情を楽しむパートが多いのはシリーズ恒例の展開だ。

前作と比較すると3倍ちかくボリュームが増えており、警察サイドのサブキャラ複数人登場、容疑者も多数おり、謎も二転三転していき、事件も数多く起こる。

しかし、謎の振りと落ちが整理されていない箇所が多く、ボリュームは多いのに消化不良感が残るしっくりこない結末は残念だった。


BUSTAFELLOWS

時を巻き戻す能力をもったフリーライタの女性テウタが、法律に縛られない自分たちの正義を実行するフィクサー集団出会うことから始まる乙女ゲーム

キャッチコピーの「あざやかな悪に染まれ」の通り、悪徳弁護士殺し屋クラッカーなどの犯罪を厭わない男性キャラとの恋愛が楽しめる。

いわゆるクライムサスペンスじみた展開もあるにはあるが、本題はあくま女性主人公目線での男性キャラとの恋愛パートにあり、悪を成す部分の段取りの薄さは気になった。

アメリカ舞台なので、出てくる飯がピザテイクアウト中華が多くなかなかお腹がすく展開が多いのは好き。

○好きじゃない

該当作品なし

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん