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2024-05-20

anond:20240520211739

高校生の時スーパーバイトしてたけどいつも同じ服とか、あんまりだらしなくしてるとか、スーパーなのにぼっちでめちゃくちゃめかしこんでる人とか浮いてる人は目立つからあ〜また来たよこの人って記憶にのこる

小綺麗な人はあんまり印象に残らない

anond:20240520155942

極端にすると年収1億の女が年収5000万の男が結婚たからといって、女は下方婚したと言えるのかって話だよな

金があれば高級保育園家事ヘルパー選択肢が広がるし、そもそも同じ俎上にのせるなってことだな

富裕層がこういうこと言ってるとイライラしてくるわ

元増田みたいのがオレらを搾取してんだな、マジで憎いわ

これはVISAと三菱UFJが悪いので許してクレメンス

ジジイ独り言として聞いて欲しいんじゃが、

昔、今のNFCベースクレジットタッチ決済ができる前に、VISAが「VISAタッチ」という独自タッチ決済を一瞬やってたことがあるんじゃよ

https://ja.wikipedia.org/wiki/Visa_Touch

これはのう、現在の「VISA タッチ決済」あるいはVISA Paywave とは違うもので、VISAって言っていたがほぼ日本のUFJニコスカードしか搭載されていなくて、使えるところも無茶苦茶少なかったんじゃよ。

そして面倒くさいこにのう、このローカル規格の「VISA タッチ」と、国際標準NFC決済「VISA Paywave」が混在した時期が一時的にあっての、そのせいで地味に混乱したことがあったんじゃ。

それがあるから、今でも確認する癖が抜けん、そんな話ではないかとワイは思う。


そんな妙な癖をつけられた店員さんもある意味被害者なんじゃ。

何もかもがVISA Japan三菱UFJが悪い、そう言うことで、怒りを静めてくれませんかのう。

anond:20210821171820

これって他の魚もタタキにすれば

大量のときには冷凍保存しておいて利用時にの提供するやり方でイケるんかな?

色んな魚をタタキにしてやれば、SDGSってやつのブームに乗れるんじゃね?

2024-05-19

上川外相

最近外交はとんと声がかからなくなって、SNSに取り上げてもらうために

あいった微妙なところを突くというのはすごいですな。

比喩から、といういいわけをできると思っての作戦でしょう。

でもそんな作戦にのっているマスコミのほうがどうかしてるとおもいます

ハマっていたカップリング相互さんがアカウントを消した話

懺悔します。

当時、私はとあるカップリングにのめり込んでおりました。マイナーカップリングです。仮に受けをA、攻めをBとします。公式から供給も少なく、十数人の方がカップリングについてせっせとツイートしたり、絵を描いておりました。

私は厭に行動力けがある人間でした。私は専用のアカウントを作って、そのカップリングについてのツイートをしていました。思えば、そんな事なぞせずに暫くネットというものをよく学んでからそういう事をすれば良かったのです。それなのに私はアカウント作りました

そのうち、そのカップリングの絵を描いている人達フォローバックされました。当然、私は浮かれました。相互フォロワーです。それも、フォロワー100人以上いるような絵師さんとです。彼女を、仮にCさんと呼びますわたし友達ができたとばかりに喜びました。

当時は公式から供給も少なく、各々が行間を読んでキャラクター人格をそれぞれ定義していました。時折、「もくり」と呼ばれる通話アプリで会話なんかをして各々の見識を深めたりしていました。

ある日、妙なムーブメントが起こりました。

各々の解釈のAを交流させるというものです。今思えば、荒唐無稽な話です。しかし、他人との交流というものは存外楽しいものです。皆各々のAはこうなるだろう、こういう反応をするだろうとツイートをしていました。内輪でしか通じないような、そんなムーブメントです。それでも私は楽しかったのです。多くの人のいいねよりもその人達から肯定の方が、私には暖かかったのです。

そのうち、「壁打ちアカウント」という物を作りました。その「壁打ちアカウント」にリプライを送る形として、そのA達の交流についての話をツイートするというものです。

当時の私は、突然出てきた知らない概念に、暫し困惑をしておりました。よく調べていれば、そこで済んだのです。

そのうちCさんからDMが届きました。「壁打ちアカウント」についての説明と補足、使い方についてです。それでも、私は分かっていませんでした。フォロワーさんの1人がとりあえず様子見をすると言いました。TLに不安が広がっていました。

その晩、私は通話アプリを開きました。すると、1人のフォロワーさんが通話に参加しました。彼女も、ムーブメントに参加していた人でした。

昔の出来事なので、会話の詳細な内容も、そうなった流れも覚えてはいません。ただ、「一回壁打ちアカウントを作った人達と話し合ってみよう」という流れになった事は覚えています

Cさんとその関係者が呼び出されました。

何故そうなったのかは覚えていません。フォロワーさんは強い口調でCさんを、まるで自分が正しいのだと言わんばかりに罵りました。内容はよく覚えていません。怖い、と罵られる側で無い私でも感じていました。私は何も言えませんでした。今考えれば、止めれば良かったのです。懇々垂れる罵倒は1時間ほど続きました。

次の日、Cさんはアカウントを消す、との旨のツイートしました。アカウントを消す事になった流れを画像ツイートしていました。

多くのフォロワーさんの嘆くツイートでTLが溢れかえりました。その人の作品が好きだった絵師さんもアカウントを消しました。

削除してほしく無いと、アカウント削除を重く受け止めていた私はDMで我儘を言いました。いつも話していた誰かがTLからいなくなる寂しさは、当時の私には耐え難い苦痛でした。どうしたら今までの関係に戻れるのだろうとばかり思っていました。もう戻れるはずがないのです。

目くらになった私は、通話アプリを開きました。誰でも良いか相談がしたかったのです。この気持ちをぶつける拠り所が、このアプリくらいしか無かったのです。入室したのは、件の罵倒したフォロワーさんでした。私は、頼れるよすががもはや彼女しか無いように感じていました。目くらな私は、まだ今までの関係に戻れるかもしれないと思っていました。

そのうちCさんはアカウントを作り直しました。私はまたフォローをしても良いかと直接掛け合いました。しかし、件のフォロワーさんと私が通話している所を見た、とCさんは言います。そして、件のフォロワーさんと繋がってしまう恐れがあるからフォローしないで欲しいと私に言いました。

今までみたいにみんなで仲良く、というのはもう到底出来ない事のようでした。

思えば、私があのフォロワーさんに相談なんかしてしまたからそんな事になったのです。当時のことはよく覚えていませんが、その事だけははっきりと分かっています罵倒を止められなかった小心者で、判断を誤った愚かな若輩者のせいで件の出来事が起こったのです。

もう何も書けなくなった愚かな1人のツイ廃の、ちっぽけな懺悔です。

ラーメンの上にのせたモヤシが腐ってたみたい

なんか酸っぱい…

もう全部食べちゃったけど…

2024-05-18

anond:20240518222800

飲食店商売なので、持ち込みのもの食べてただで場所だけ使う、のは基本的に店側には嬉しくないこと

それは今も昔も変わらない

ただ、この持ち込みを許可することで、さらなる客を呼べるかが経営判断のしどころだとは思う

持ち込みが喜ばれない・マナー違反なことは普通の人なら分かるし配慮する

けどそのマナーにのらない一部の人というのはどこにでもいる、と思う

2024-05-17

anond:20240517162200

マジでそれ

ゲームでも何でもいいから熱中する経験って本当に必要

経済的理由で熱中できない、あるいは毒親制限されている、あるいは地域が荒れてるなど

様々な理由趣味にのめり込めない人間が増えている

20年くらいまえの大学時代を思い出すが

実家が太ければ太いほど、学歴が高ければ高いほど

しょーもな!&めんどくさっ!て趣味をたくさん持っていて、めちゃくちゃにのめり込んでる

対戦ゲームプラモ漫画小説鉄道カメラ登山料理キャンプ…何でもいいけど

逆に、ソシャゲSNSアニメ映画ドラマ推し活などなど…受動的な趣味しかないやつは

ほんっとーに話しててもおもんない。

これからは、本当に"経験"の奪い合いになるぞ。

仕事は、それこそ"経験"の塊だ。

"経験値"の得られない仕事、人と人との付き合いの無い仕事ばかりになって、マジで詰むぞ。

明日TheSecondかー

短い事前番組で延々とイエモンがかかってるのが気になるけど

(いかにも「老人向けの音楽です」みたいな扱われ方笑

思い出だけが性感帯の人向け音楽?)

ファイナルに残っている面々の中で好きなのはガクテンソクなんだけど

それでも

ハンジロウには頑張って欲しいと思う

「未だに生活の為にバイトしている」

ふくらむスクラムで一緒だった鎌鼬との大きすぎる差」

面白いと思うけど、にちようチャップリンしか見かけない」

そんな彼等がコレを機にのし上がって「21年頑張ってきて良かった」と思えることを祈っている

それにしてもTheSecondって賞レースの中でも特異な存在だよな

浪花節感あるし、優勝したからどうだとかじゃない感じがする

実際、いごしょうとか可也きたよなー(というか大宮セブンの中で唯一燻っているタモンズが残るとは!!コマンダンテも続けてほしかったなあ)

からファイナルに残ることに意義があると思う

ハンジロウ頑張れ

2024-05-16

本当に正しき人間他者の愚かさを責めない

表面上のルールにのみ縛られるのは正しさではない

anond:20240515223034

セルクマすると新着にのってバズりやすくなる、3件で充分バズる。だからたいてい非公開ブクマで3件つく。そうやって何個も男女分断目的の異性攻撃増田ホッテントリにあげてそれがまるで世論化の様に仕立て上げるんだよね。普通に垢BANされて使用禁止になるはずだけど男女分断増田と言い、暇空界隈だったり何回も同じような投稿が続くのを見るとサブ垢作っていたちごっこなのかね、もしかしたらアンチフェミ界隈で徒党を組んで互助会やってんのかもな

砂糖化学式で表せるから体に悪い!

とのたまう謎のマンガ冊子をご存知だろうか?

うちの母親がある日どこかから貰って帰ってきて、ネタにして笑うつもりなのかと思ったら本気で信じていた

俺が「世の中の全てのもの化学式で表せる、そもそも水をH2Oって言うのも化学式だよ」と言うと、「あ、そうなのね…」と曖昧に笑ってその話は終わった

一応母は高校を出ている。授業を全部寝ていたとしても、どこかで化学式に触れることはあるだろうに、何故こんなものに騙されるのだろうか

しかし逆にその程度の思考であれば、世の中の多くのことが摩訶不思議なんだろう。だから水素水みたいな化学式でどう結合しているのかよく分からない商品を信じたり、陰謀論にのめり込んだりする

最悪なのは、こんな母親が若かりし頃は教育に熱心だったことだ。俺はゲーム睡眠時間を奪われながらも期待に応えるべく頑張ったのに、そのコントロールを握っていた女がこんなに勉強していないとは。確かに中学に上がって勉強したばかりの方程式の話をした時も、母親曖昧に笑ってやり過ごしていた

そして哀れなことに、母親は俺の受験成功したのを見て、自分も幼少期から教育を受けさえすれば頭が良くなっていたはずだと信じているフシがある。別に勉強なんていつからでもどこからでも始めて構わないのに、パートから帰ってきたらずっとネットテレビに集中しながら砂糖毒物だと信じている

もし子ども時代に戻ることができたなら、同級生やそのお母さんにうちの母親のことを言い触らすだろう。外面を気にする人だから、きっと明るみに出れば恥ずかしがって少しは努力したのではないか

今は一部の同級生母親エピソードを話してはいる。面白く味付けしながらも関わりたくなさを理解してもらうことを意識して

anond:20240516063423

ふるふるふるる

!!!

おまええええええええええええ!

そこまでいうこたああないだろおおおおお!

俺が!俺が!!!

ソフトクリーム食いまくって何が悪い!!

ええっ!!

おい!!!!!!!!!

ブクマカああああああああああああ!

俺を!擁護しろ!!!!!

いや擁護してくださいよ!!!

便が立つんでしょうみなさん!!!

この野郎をやっちまってくださいよ!!

のんます!!!

のんます!!!

俺の描いたこ増田ブクマして!!!

この野郎を徹底的に叩き潰してくだせえや!

他の増田も俺を助けてくれや!!!

こんな赤っ恥をかかせやがってよお!!!

おれぁなああああああああああ!

ジュースに氷をのせてファンザのメロンソーダをいれてよおおおおおお!

その上のソフトクリームマシンできれいにのせて

クリームソーダにしてドヤ顔すんのが楽しみなんだよおおおおおおお!

ばっかにしやがってよおおお!

火山噴火あああああああああああああああ!

顔面紅蓮色だぞ!!

ゆるせねえええ!!

みんなでこ野郎を!!

からせるぞ!!!

🧊🍈🍦いくぞお!

chatGPTがあれば外国語が話せない人でもなんとかなる、自由自在翻訳ができる、翻訳仕事に使える、コミュニケーションができると思い込んでいる頭の中がお花畑の人たち

馬鹿げている

chatgptに喋ってもらうためのラグあんのにどこがコミュニケーションなんだよヴォケが

「すごい!翻訳できた!」で盛り上がることのできるパーティグッズレベルだろ

そんな気色の悪いはしゃぎ方しかできないか外国語ひとつもまともに話せないし、それどころか母語である日本語もきちんと話せず、不完全な文法流行りのスラング盲目的な誤用の波にのまれていく

ものごとを自分自身の脳でしっかりと考えてその考えた結果を出力する、という当たり前のことをしない

世界に比べて遅れをとることになるんだと思うんですよ

アラフォーなんだけど

10くらい年上の人が飲み会で、看護師結婚したらコスプレで一回はやるでしょみたいなこといっててほえー0って思ったよねー

リアルでそんなこというひと、実際にそういう感覚もってる人いるんだーって

あと全然かんけいないけど 今手元にある公民館頼りにのってるサッカーぼるで遊ぼうってイベントにのってる女の子イラストかわいい

2024-05-15

オスと番になってガキ孕んで産む奴と共闘なんか出来るわけねーだろ敵だよ普通に。家父長制にのっとりせっせと夫の世話してあまつさえガキまで産んでる奴がフェミニスト名乗るな。

https://twitter.com/VxLArbYL3tcNEDM/status/1789850901135425968

ChatGPT-4o体験ポルノ小説を生成させてみる

なぜ生成AIを試すのに毎回ポルノ生成させてしまうのだろう。

4o凄い。まず文章量が凄い。長い小説書いてと指示して、ブツ切れにならず大量の文章が出力されることに感動。

文体もだいたいまともでエロい

今はリリースしたばかりのせいか露骨表現の指示でも聞いてくれる。

しか調子にのってどんどん細かくプレイを指示していくとお断りされてしまった。

今日の分の4o無料お試しトークンはすぐに使い切ってしまい、明日まで待ちきれず別のGoogleアカウント新規登録して試す始末。

初恋女性結婚式に参加して一年が経った

初恋女性結婚式に参加して一年が経った。

こんな文章を綴る気になったのは丁度そんな時に夢で思い出させられたからだ。

僕はきっとこれからもこの思いに蓋をして、また何でもない時に思い出して苦しんで。

そんな気持ちを引き摺らない為にこうしてここに思いを吐き出し、決別しようと思う。

今まで文章らしい物なんて書いた事がないから読みにくいかも知れないが、もし、もしも貴女に読んでもらう事が出来たなら最後に伝えたい事がある。

届くかも分からない、届いても実らないラブレターだがそれは貴方がそれ程素敵なひとだった何よりの証拠から胸を張って読んで欲しい。

僕は小学校の時から給食が嫌いだったか母親の作るお弁当を食べられる学校に進みたくて中高一貫私立校受験勉強に努め無事進学した。

そこにはマイナースポーツ部活があり、勉強しかせず好きな人なんて考えたことも無かった僕は「スポーツ活躍すれば漫画世界みたいなモテモテ人生が送れる!」と思いその部活に入部した。

そこで出会ったのが貴女だ。

最初は同じ部員というだけで一目惚れもなく、部活自体が楽しかたこともあり当初の目標からかけ離れたレベル部活にのめり込んでいた。

その熱を同期に伝播させたかった僕は貴女や同期の仲間に練習に誘い、共に高め合っていた。

秋になって自分達の道具を揃える為に顧問の車に皆で乗りこみ遠出をしたあの日

僕が貴女に恋をしたのはあの日だと思う。

車の中で部活の話だけでは時間が余ってしまった時、恋話にもつれ込んでいった。

僕は浮いた話など全く無かった。

だが、貴女には既に彼氏ができていた。心底驚いた。

部活漬けで時間など無いだろうと言うのに相手ができるなんて…

今思うと羨ましかったんだと思う。

時間を上手に使えて、同じ様に努力できる事が。

そんな貴女に負けたくない、いや、仲間なんだから同じ様になれれば。付き合う事ができれば。

僕はそんなに器用では無かった。

なんなら自身好意を上手く隠す事もできず、性に目覚めた中学生らしい助平な男のままアプローチをしていただろう。

日夜布団の中で見ていたAVからしか恋愛の仕方を学んで来ていなかった僕にはどうしようもなかった。

でも、部活の方では少しでも格好をつけられる様に毎日努力をして、いつしか地方大会全国大会にまで届くレベルになっていた。

僕の最初プラン活躍すればモテモテ作戦」だ。

どこまで行っても僕の恋愛フィクションの中だった。

そんな折、貴女彼氏と別れた事を知った。

と言うのも僕はその彼氏とも仲が良く、僕が貴女の事を好きな事も伝えており応援されながらも大きなライバルとして存在してくれていたのだ。

彼曰く、将来の為に勉強して良い大学に進む為に集中する、との事だった。

彼は僕に対して「次に彼女幸せにできるのはお前だと思う。絶対に逃すなよ。そのまま大人になって結婚まで行ったらスピーチは俺がしてやるから!」なんて激励までしてくれた。

男泣きを経験したのはこの時が初めてだった。

僕は彼の将来を応援する為に、また彼の心に報いる為に真剣貴女に恋をしようと決心した。

僕はまたここで失敗した。

心中貴女を慰めるだけで終わってしまった。

振られたらどうしよう、と傷つくのを恐れて一歩を踏み出せなかった。

傷ついていたのはあれだけ素敵な彼氏と別れた貴女だというのに。

僕に残っていたチャンスはここで無くなったんだと今思う。

つの間にか高校に進級した僕は個人枠で全国大会に出場が決定した。

全国に行ける嬉しさで更に部活にのめり込んでいった僕とは裏腹に貴女や同期の皆は県予選で敗退してしまい、勉強に段々と集中する様になっていき距離が段々と広がっていった。

結局全国では何も結果を出せないまま、貴女に何も伝える事ができないまま、部活引退シーズンまで向かった。

引退してから貴女が同期の異性と付き合っていた事を知った。

かなりショックではあったが妙に納得してしまった。

貴女と同じ立場で考え行動できる人だったから。

僕は大会で結果を出したくて(貴女に見てもらいたくて)練習を頑張り(勉強を怠け)その結果、何も得ることは無かった。

貴女気持ちがどこにあるのかを考えず、ただただ自分幸せを追い求めていただけだった。

僕の事を応援してくれていた彼には何をしていたんだ、と呆れられたが慰めてはくれた。

本当に貴女の周りには相手気持ちを汲み取り行動する事のできる、それでいて自分の夢の為にも努力できる人達で一杯だった。

僕はやっぱり不器用だ。

僕は運良く現役で大学に受かったが、貴女甲斐なく浪人してしまう。

気持ちに踏ん切りをつけられていなかった僕は何とかしたくてもう一度貴女アプローチした。

まだ浪人中で勉強を頑張っている貴女を無理矢理誘って告白した。

どこまで行っても僕は一方通行感情を伝える事しか出来ていなかった。

結果はNO。当然である

当時の僕は理由を何度も聞いたが貴女は教えなかった。

僕の性格を知った上で「あえて」言わなかったのだろう。

やがて貴女は無事大学に進学しそのまま就職した。

恋愛がうまく行かない僕はそのまま無気力になり、大学中退

何とか中途採用で有名企業就職する事はできた。

就職してから自己研鑽の為に本を読む様になった僕は過去の至らなさに気付き始め、相手の事を慮る努力を始めた。

だが恋愛に対しては自身欠点に気付いた事により奥手になっていた。

その為、彼女はできず。

偶に帰省して貴女と同期の皆と会った時には昔の性格を引きずり、「彼女は勿論、セフレだっている」なんて見栄まで張っていた。

本当の僕は風俗遊んだ位の素人童貞だ。

きっと皆は察してくれていたんだと思う。

「こいつの事だから仕方ない」

「僕が傷つかない為には仕方ない」

全国転勤で飛び回る中、地元の近くに異動が決まった。

ラストチャンスがあるかもしれないと考えた僕は貴女に連絡をした。

そこで貴女から結婚する事を知らされ、式に招待してもらった。

遅かった。いや、スタートラインに立っただけでアプローチができると思っていた自分が愚かしかった。

相当参ったのか酷い風邪を引いた。

ただただ泣いた。

自分性格を治せば追いつけると思っていた。

だがそんな事は無い。

部活でも、勉強でも、仕事でも同じ様に。

皆等しく頑張っていた。

自分が一つ努力をした所で皆と何ら変わらない同じ努力だ。

マイナスゼロにした、というだけだ。

元々貴女の周りにいた異性は須く相手の事を慮り、努力ができる人達だった。

結婚式披露宴の間、僕はずっとビール煽り続けていた。貴女と顔を合わせる事なく。

素面のまま貴女幸せを祈る事はできなかった。

僕はここで貴女を諦める。

その為に来たのに最後最後まで自分が傷つく事を誤魔化すためにアルコールに逃げたのだ。

恋愛を諦めて一年経った今、僕に罰としてあの日記憶が夢として思い出された。

それとも、貴女諦めきれなかった未練がそうさせたのか。

逃げる為に煙草を燻らせながらこうして文をしたためる。

逃げるなら違う方向へ。

違う誰かに恋をする努力をしようと思う。

最後に。

僕は貴女のことが好きでした。

この恋が実る事は無いけれど、僕も貴女と同じ様に素敵な人達に囲まれ人生を目指してもう一度頑張ろうと思う。

誰かと結婚する時には貴女の事を招待します。

貴女に負けないくらい新しくできた友達、伴侶と幸せに生きていきます

からその時には顔を合わせて乾杯して下さい。

そして「今まで沢山の事を教えてくれてありがとう結婚おめでとう」と直接伝えさせてください。

最後一方通行言葉と祝福を貴女へ。

anond:20240219134030

本当にのびのび育児習い事可哀そう作戦でうまくいくといいね

自分では本質分かってる育児してるつもりか知らんがそんな育児してる人なんてごまんといるのよ。地方は多くがそう。寛容さ含めて。

父親地方底辺家庭は、放任主義の傾向多いけど、大体ど底辺に育ってるけどね。

更に公園とかで親が4,5歳の男の子放任されてると本当に迷惑からマジでやめてほしいわ。

乱暴だったり言葉遣い悪かったり付きまとってきたり、親は勝手に学ぶと思って放置してるけど、4,5歳なんてまだ状況を理解して適切な行動をとれる年齢ではない。

親が適切な言動提案翻訳したりして社会性を学ばせないと、元気でやんちゃな分男の子って本当に害が大きいので都内公園には出没しないで欲しい。

そして癇癪などを出さないことを自慢されても、子供あきらめてるだけだもんねこれ。

五才で成功者目線育児語られて笑っちゃうわ。

2024-05-14

anond:20240514042606

本人らが幸せだったらそれでいいのに

外野勝手お気持ち押し付け

そのお気持ちにのっかる人たちが多い方が正しいとされる風潮は

マジでこの世界の不幸の根源だと思うんだ

男子サッカー部門をすればスタジアム集客可能かもしれないね

無給の裸サッカープレイヤー男子が裸足でサッカーをする

裸足なので芝生は荒れない

観戦は女子供は不可、チケットは成人男性にの限定で数万円で売り、録画等出来ないように裸、裸眼コンタクトは可、眼鏡禁止)で入場させる

古代ギリシャのようで流行るかもしれないね

一時的温泉施設扱いにすればいい

熱狂的なファンにはたまらないだろう

10年以上前、半ば無理やりに友人に池袋キャバクラに連れて行かれたことがある。その時私の横についた女性母子家庭の長女で弟が高校生という身の上だった。私が予備校講師だと聴いてその弟を大学に行かせたいけどどうしたらいいかというガチ相談になった。私もガチで弟さんの話を聴いてしまった。

結局私は自分の事はほぼ話さず、彼女の弟さんのこと、お母さんについての思い、将来自分池袋等で終わらず銀座トップをとりたいという将来の夢について語る彼女の話をじっくり聴き、それを肯定したり励ましたりすることに徹してしまった。これは職業病なのだろうか。

そのお店は時間ごとにぐるぐる女性がローテションするシステムで、次に来た子は大学になじめず体験入店で来ているということだった。また私はほとんど自分の事はしゃべらず地方から来たその子東京になじめない話をじっくり聴くことに集中してしまった。自分地方出身者だったからすぐ共感できた。

その二人の持ち時間が終わった時点で私の入店時間が終わり友人を置いて先に店を出た。二人の悩みや人生真剣に聴いてしまって心理的疲弊してしまたからだ。もうこれ以上はきつかった。面白かったのは二人ともローテションで移動する時「え?もう終わり?延長できない?」と言ってたこと。

延長はお客である私が求める事であって、接客である彼女たちが要求する事は出来なかった。それでピンと来た。ああ、そうか。彼女たちはこの店で稼いで別の店で私ではないイケメン君達に話を聴いてもらってるんだ、と。だからつい「延長できない?」などという客の立場言葉が出たのだ。

性的欲求ももちろんだけど、むしろそれ以上に男女ともみんな「話を聴いて欲しい」「真剣自分を見て欲しい」という切実な思いがあるのではないか。そういう風に思うようになった。そういう体験をして、キャバクラ等のお店がより一層苦手になった。行けばつい真剣に聴いてしま疲弊してしまうから

「私の話を聴いて分かって欲しい」という承認欲求と、単純な性的欲求を、区別できる人と出来ない人が恐らくいる。それが出来ない人が男女ともおり、その発現の仕方で暴力的ストーカー路上売春などの犯罪に走って推し貢ぐ人になったりするのかもしれない。

https://twitter.com/HirMiura/status/1789307253000147002

この人、これを書いただけなのに「そんなのキャバ嬢の「若い女性の相談に乗ってあげてる気分になりたくてたまらないおじさん」に対する常套手段に決まってるじゃないか。何勘違いしてるんだよ。自分相談に乗ってやって喜ばれてとるとでも思ってるのか」って叩かれていてかわいそう。本人悪意もないし、性的欲求もないし、自省的だし、キャバ嬢が本当にそういう意図だったかどうかもわからないし、そもそもこの人はこれでキャバにのめり込むどころか嫌になってるのに、よってたかってここまで決めつけて蔑む必要があるのか。

こんなことで叩いてたらそれこそ世の中の男性はみな、キャバ嬢であろうがなかろうが、この女性一見自分相談してるように見えるけど何か意図があって自分の「相談に乗ってもらいたい欲」を刺激しようとして演技してるだけだからまともに取り合わないようにしよう、って思うだけになるのでは。

2024-05-12

anond:20240508192401

25歳にしては文章のノリが古めかしく、身バレをふせぐためにフェイクを入れているのかもしれないが、全体的に「ないない」である

こと、コロナによるイベント中止が解除されたあとのイベントは、元増田の言うような雰囲気では全然ない。

まず多いのは、化粧は薄いが外出するためにそれなりに身なりを整えてる一般的会社員学生といった人。この手のタイプは埋没しやすいので目につかなくてもおかしくはない。逆に言うと、それだけ社会に溶け込んでいる普通の格好をしているということ。分類するならオフィスカジュアル系。

次に多いのはスポーティタイプキャップTシャツスニーカーなど。とてもオシャレな人も、そうでもない人もいるがどちらも清潔感がある。

奇抜な格好の人も多いが、身体ラインフィットする服を着こなしていて、姿勢が美しい。良い姿勢を保てているということは筋肉がしっかりあるのだろう。

和装の人もいるが、和装で奇抜はあまりいない。変わった奇抜はスカートルックでもパンツルックでもゴス系が多い。メイク服装に合っていて、その格好を自分のものにできているといった印象。

ゴス系はヘアメにまで気を配れていない人も多いが、それは10の子ほとんど。服買ったらヘアメにまでお金回せないもんな。わかる。

あと、言われてみれば「汗臭い」は一度も感じたことがない。行きの電車の中でしか感じない。

もちろん香水くさいとか化粧品くさいとかいうこともない。もしかしたらとてもレアケースで隣のスペースの人がワキガということはあり得るが、スペースにいて臭いと感じたことはほぼないという人が多いだろう。

外出するのでまあそれなりの身なりにしてくる人か、大きなイベントで知っている人に会うので普段よりオシャレしている人がほとんど。

普段から奇抜でおしゃれな人、イベントなのでコスプレ感覚で奇抜な格好をしてくる人もいるが、そんなに多くはない。

また、突然下ネタを振ってくる人に遭遇することも皆無である

X(旧Twitter)等で常日頃からそういった内容を投稿していて、そういったリプライをし合っている間柄なら、あるいは発生するかもしれない。

昔と違って今はオタクオタクでない人の境目がはっきりしているわけではない。

センスの良いおしゃれさんもさほど多くはないが、ほとんどの人は外出なので普段通り気を遣った格好をしている。

こうして話題にのぼらせるようなことのない、いたって普通の格好だ。会話だって同じ。

15年前なら共感してくれる人もまだいたかもしれないが、今のイベントはまったくこんなことはないよ。

それに、これがいちばん重要なのだけど、もし「気を遣えていない服装」「変わった服装」等の人がいたとしても、ほとんどの人は元増田のように奇異の目では見ていないし、じろじろ観察もしないし、人にこんなふうに話したりしないので安心してほしい。

そんないじわるな考えで他者のことをジャッジしている人は、本当に、めったにいないよ。

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて 他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

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