はてなキーワード: 注文者とは
中途採用でECサイトの業界に入った。二十代半ばの頃である。外資ということで緊張してたけど、意外とそうでもなかった。
厳しい社風ではあったが、それはルールや数字に厳しいというだけであり。自社のポリシーや規則に従って行動していれば、結果が悪くてもそうまで低い評価が付けられることはない。
もっというと、上の意向をしっかり確認して動くということか。いや、違うな。ちゃんとした意思決定の過程を踏むということだ。上の判断が必要なら議論をし、委任事項であれば自分の責任で物事に挑み、失敗しても成功しても検証記録を残していく。これだけのことができずに消えていく人間を何十人も見てきた。
語りが過ぎた。私はeコマース(ネットでの買い物)の世界で長い間働いてきた。実はもう転職が決まっている。記念に、これまでの努力の過程を書き綴っておきたいと思った。ちょうど今は卒業シーズンである。
ただ、努力はしたけれども、いい結果が出ないことの方が多かった。もしくは結果自体の測定ができないか。それでもいくつかの改善はできた。その一部を記していきたい。
私の専門分野はレビューシステムだった。あなたも、ECサイトで★を付けたことが一度はあるのではないか。私は、そのあたりの仕組みやルールを作っていく部門で働いていた。SE寄りではなくて、インフラ寄りでもなくて、格好よくいえば社内Sler兼企画といったところか。
これから、何点かのトピックに分けて思い出深い改善活動について述べていきたい。なお、特定の用語を出すとどこの会社かわかってしまうので、専門用語は一般的な言葉に置き換える。例えば、あるレビューにクリック等で賛意を示すことは「いいね!」で統一する。
昔は、ある特定のレビュアーへの通報が多かった。違反報告か、問い合わせ窓口(TEL,mail)を通じて、「あのレビューは誹謗中傷だ」「特定個人の名誉を傷つけている」「製造メーカーへの粘着が見られる」「差別的な表現を用いているので削除すべし」といったものが多かった。確かに、通報先のレビューを読んでみると、大変よろしくない表現が散見された。
当時は、電話によるカスタマーサポートがあった。その窓口に、正義感を持った方々が、上記の善くないレビュー及びレビュアー(bad egg)について抗議していた。
こういった問題あるレビューについて、私がいた部署では対応が必要と考えていなかった。直属の上司も、さらに上の人間も、どの国にも地域にもいる悪口をたくさん言う人としか捉えていなかった。
しかし、私や数人のチームメンバーは、彼ら悪辣なレビュアー(bad egg,bad person)の行為が、サイト全体の害になると考えていた。具体的には、次のような行為を彼ら(彼女ら)は行う。
・商品をわざと口汚く罵り、マイナス評価や罵倒コメントが付くことを喜んでいる
※アニメや漫画、小説といったエンターテインメントに多く見られる
特に、一番下のタイプの顧客の場合、サイト利用者に不愉快な印象を残す可能性が高い。対処が必要と思われた。
しかし、データがなかった。上司にある対策を提案した際に言われたのは、「今あなたがしようとしているのは、私の権限を超える行為であり、本社への協議も必要である。主観ではなく、根拠を示したうえで提案せよ」というものだった。
それから半年以上かかったものの、私とその小さいチームで初版の検証資料を作成した。それは、次の結論から成り立っている。
・悪辣なレビュアーと論戦になった顧客は、その後半年間での実質退会率が高い
具体的なマイナス幅を提示することはできないが、統計学上、数パーセント以上という有意な範囲で顧客にマイナスの影響を与えていた。当然売り上げも落ちている。
悪辣なレビュアーは、一般的な顧客とレビュー内容を巡って論争(※当時はコメント機能あり)になった際、いわゆる煽り行為をする。その口汚い言葉が顧客を傷つけ、顧客体験を棄損してしまう。そんな当たり前のことに気が付くのは容易だったが、数値的に証明することは難しかった。
私たちの検証結果は、上の階層へと引き継がれた。さらに細かく検証するという――それから数ヶ月が経って、本社の方から通達があった。
「次のとおりレビューシステムの仕様変更を検討する。そちらの考えをまとめて回答せよ」とのことだった。以下は仕様変更案の参考文面である。
‐改善案‐
「参考にならなかった」のコンバージョンボタン(Conversion Button)の廃止を検討する。
理由:悪質な利用者が一定数いることで顧客体験を損ねている。顧客がより安全にショッピングを楽しむためにも、悪意をもって低評価をする者への対処が必要である。
私たちは、その通達と、添付されていた検証資料を読んだうえで、時間をかけて再検証を行い、廃止は正しい行為であるという回答を上申した。
加えて、現状のレビューシステムにある顧客同士で討論できるコメント機能についても、建設的な議論が行われているとは言い難い状況にあることから、廃止を提言した。
積年の課題だった。残念ながら目下解決には至っていない。不正レビュー根絶の目途もつかない。明白な違反者であれば発見・処分ができるのだが、グレー段階での処分は難しい。
実際に、不正を行ったと思しき者を見つけることはできる。AIが発展した現在だと、いわゆるサクラレビューと呼ばれるものはシステムの方で自動的に発見し、一定確率で怪しいものを報告してくれる。
昔は、一件一件手作業であったり、Excelのフィルタ機能を組み合わせるかのように検索条件を設定して虱潰し(shirami-press)に見ていく必要があった。
そう、不正行為と思しきレビューを見つけることはできる。あくまで見つけることは。だが、はっきりクロだと断定し、処分を下すのは人間にしかできない。1日につき何十件、多い日だと百件以上も上がってくる不正と思しきレビューに対応するのは不可能に近い。
多くのECサイトには、利用規約や社会倫理に反する行為をする利用者(販売者、注文者、閲覧者)を処罰するためのポジションが存在する。弊社においても当然あったが、少数精鋭が過ぎて不正レビューへの対応が後手に回っていた。
不正を見つけることはできても、処分することは難しい。冤罪があってはならないのはもちろんのこと、微妙なケースである場合も、利用者が今後弊社を利用してもらえるよう最大限配慮する必要がある。
はてなのサービスでいうならば、以下の利用規約の適用に係る取扱いが最も近い。
d. 迷惑行為、嫌がらせ行為、誹謗中傷行為、正当な権利なく他者に精神的被害・経済的被害を与える行為
e. 自分以外の個人や会社、団体を名乗ったり、権限なく特定の会社や団体の名称を使用したり、架空の個人や会社、団体を名乗ったり、事実がないにも関わらず他の人物や会社、団体と業務提携や協力関係があると偽ったりする行為
私は、学生時代からはてなのサービスを利用している。はてな匿名ダイアリーにおいては、この規定を制限的に運用しているように見える。
というのも、明らかに釣りと思われる投稿をしたり、他人になりすましたり、特定の企業や団体を匂わせる文書を発しているエントリが一定数みられるが、運営が規約規範として対処している様子はない。
推測ではあるが、99%のクロであっても、それが100%でない限りは対処しないという方針であろうと思われる。冤罪を避ける意図もあるが、意見の多様性を保持するためでもあるし、はてな匿名ダイアリーをひとつの実験場として捉えているのかもしれない。当方は、増田なる場所を蟲毒のひとつであると考えている。
話を戻す。レビューに関する不正行為について――その大半がサクラ行為であるが、不正行為の抽出までは技術的に自動化できるものの、最終判断は人がせねばならない、かつ間違いがあってはならない――という課題について説明した。
ただし、今のところはそれで問題ないと個人的に考えている。というのも、不正レビューへの対処が迅速ではないというだけで、悪質な行為をする利用者を取り締まること自体はできているからだ。技術が向上すれば、今後の改善も見込まれる。
今でも、ECサイトを覗いているとサクラレビューが多く散見される。会社を去って他業界に行く自分がいうのもどうかと思うが、今後も建設的な手段により不正行為への対策が効率化される未来を願っている。
多くのECサイトでは、役に立つレビューを行った人に賛意を示すことができる(冒頭の「いいね!」ボタン)。多くの点数がついたレビューは、商品欄において上位に表示されるようになる。
どのECサイトも、できるだけ多くのレビューを投稿してほしいと考えている。世の中の儲かる商売というのは、消費者に働いていただくことで成り立っている(GoogleやTwitterが典型例。もちろんはてなもそうである。運営会社はブロガーの生産活動によって生きている。ほかには食べログ・リクルート・メルカリなど)。
過去の弊社においても、どういった仕組みを採用すれば多くの利用者にレビューを書いてもらえるのか、サイト黎明期の先達は検討に検討を積み重ねた。
結果として、レビュアーランキングシステムという、今では各社で一般的になった仕組みが誕生した。かつてECサイトが未開の荒野を歩いていた時代の発明のひとつである。
永きにわたって活躍したランキングシステムだが、今では隔世の感が否めない。レビュアー同士の競争を促進することで、より多くの良質なレビューが生まれるという判断があったが、それは一企業人の錯覚に過ぎなかった。一企業においても高度の統計分析が可能となった現代において判明したのは、その役割を果たさなくなっていることである。
「レビュアーランキングの存在によって、自らの票を集めることのみを目的としたレビューが増える。初めは良質なレビューを書いていた利用者でも、ランキング上位になった後にレビューの質が低下する傾向にある」
ある時、自分の書いたレビューがバズったとする。それは、有名な映画か小説か漫画かアニメか、化粧品か家電製品か衣服か、はたまた書籍か、なんでもいい。自分のレビューが数百人からの「いいね!」を集めたとする。その後も良質のレビューを投稿し続け、同じような体験を繰り返したとする。そして、あなたは晴れてレビュアーランキングの相当上位に昇った。あなたが投稿したレビューのどこかに、それを示すバッジが掲示される。
さて、晴れて上位レビュアーとなったあなたであるが、その後に何もしなかった場合、順位は落ちていく。数ヶ月も何もしなければ、まず確実にバッジは剥がれる。元に戻るのだ。
それが嫌なレビュアーもいる。上位レビュアーでありたいがために、関連商品にとりあえずのレビューをいくつも投稿する。人の目を引くために過激な表現を使うし、ゴシップサイトさながらの低俗な言葉遣いをすることもある。また、省力化のため、自己や他者のレビュー内容の一部を借用することがあるかもしれない。
上記の調査研究において、上位レビュアーによるそういった傾向が明らかになった。特に、サブカルチャーにおいては顕著であった。
【具体例】
・新作アニメの公開時期になると、数行程度のレビューを無差別に付けて回る
・水平展開するコンテンツ(原作→アニメ、小説、映画、舞台etc)の各所に似たレビューをする
現在では、レビュアーランキングシステムは廃止されている。上に挙げたようなマイナス効果の方が大きいというのが、社内の統一された意見となった。
レビュー自体については、今後も廃止されることはないだろう。私自身も、レビューの調査研究を続ける度に学びになることがあった。人の親愛の興味深い傾向(ex.数千字にわたって自分の家族の話をする)であったり、笑いを狙ったユーモア(ex.ヘッドフォンの音質は、元の電源によって異なる。原子力発電か火力発電かソーラー発電かを聞き分けられると一人前)であったり、その道のプロと思われる学術的なレビュー(読書カテゴリに多い)も多数拝読した。
日記は以上である。懐かしい思い出を振り返る機会ができてよかった。年度末ということで、新しい職場に移る前に買き始めておきたかった。投稿はゴールデンウィークになってしまった。
次の職場も、一般企業と各消費者を結びつけるタイプの仕事になる。フリマアプリの会社である。残念ながら、自分の仕事を通じて、どれほどの顧客体験を社会にもたらしたのかを測定できる手法は未だ確立されていない。私が生きているうちに、そういった手法が生み出されることがあるのだろうか。
最後に、ここまでお読みいただきありがとう。今後、あなたが利用した商品をレビューしたことで、そのサイトでショッピングをする何千、何百万人という利用者が喜ぶ未来を祈っている。
当事者なら察するだろう程度にレアケースだが、時間もたったしムカつくしムカつくので書いとく。
根に持つタイプ。
ムカつく、その一
ムカつく、その二
その二には逆恨みで刺されるかもしれないが、ほんとムカつくので書く。
隣の棟の同じ部屋番号宛の荷物を間違って置き配された。
自分もAmazonを受け取り予定の日で、お急ぎ便で時間指定を出来なかったので気にしていたから、朝早かったけど配達に気づいた。
これは自分も不注意だった。それからは必ず宛名を確認するようにしているが、この時は反射で開けちゃった。
開けたのはダンボールだけで中の商品には触ってないので事故っていうか置いてったヤツが悪い、つまりAmazonが悪い。
うわ、面倒くせーと思った。
せめてヤマトが持ってきたんだったらマシだったのにAmazonの配送だったから伝票に連絡先が載ってない。
少なくとも気づきやすいようには書いてない。もしかしたら箱と一緒に破ったのかもしれないけど覚えてない。
うわ、面倒くせー、二回目。
当時、Amazonへの問い合わせが会員以外の第三者を受け付けてなかった。
少なくとも見つけやすいところには問い合わせ先の電話番号を書いてなかった。
仕方がないので会員としてログインして問い合わせしたけど、
このせいで「自分で注文した荷物の件ではない」事を理解させるのに時間がかかった。
ほんとうに面倒くせー、うんこ。
それでも何とか回収させる手配をし、「開けちゃったのは事故、しゃーねーよ何の責任もねーよ」と言質をとってオシマイになったと思いきや。
置き配で送られてくる「配達完了したぜ」写真の壁を見て察したのか、他にも間違い配達が多いので察したのか
夜も20時になるのに単身者用アパートの知り合いでも無い赤の他人の家を訪ねてきやがった。
荷物をネコババでもしたと思ったのか、「配達完了したぜ」写真をスマホで掲げて詰め寄ってくる。
「誤配送をAmazonに連絡して荷物は引き取ってもらった。後のことはAmazonに聞け」
と何度も説明したのにスマホを掲げるのを止めない。バカか。クソのようなうんこである。
ネコババされるような高額商品じゃなくて消耗品で、しかも人を選ぶ荷物だったのに、巻き込まれた第三者のネコババを疑うとか品性が卑しい。
AIオペレーターのように「誤配送をAmazonに連絡して荷物は引き取ってもらった。後のことはAmazonに聞け」と繰り返したが立ち去らない。
面倒くさい。
警察を呼ぶ前に一応は去ったが、近所に住んでるし顔も割れたしで、後ろから刺されたら怖いので速攻でAmazonカスタマー。
ここでムカつく、その一【Amazonカスタマー】が本領を発揮した。
こちらとしては
1)Amazonが誤配送した荷物は第三者の私が善意で返却手配をした筈だが、本来の注文者に誤配送を連絡、謝罪したのか。したのなら、その方法は。
2)本来の注文者が誤配送先の部屋に直接引き取りに来たが、そのような案内をAmazonがしたのか。
3)なぜ本来の注文者が誤配送先を知っているのか。無関係の第三者である私の個人情報をAmazonが流出させたのか。
4)本来の注文者はAmazonが誤配送した荷物を私が隠匿したと思っている。
今後トラブルにならないよう、最低限の説明責任を本来の注文者に対して果たし、私は善意の第三者であり、今回の誤配送には無関係である旨を本来の注文者に納得させろ。
3日もかかって、やっと内容を理解してくれる部署に繋がったけど。
結局、なんで私の部屋だと分かったのか正確には分からなかった。
Amazonが悪いんだから、数百円のポイントでもソイツに付けてやって有耶無耶に納得させておいてくれれば、こっちに矛先向かないだろうに。
私にポイントよこせじゃなくて、ソイツにだよ。
第三者に迷惑かけてクレーマー扱いして盥回しにして、嫌な思いさせて労力使わせて。逆恨みで刺されかねない火種を残したままとか、
ほんと、うんこ。
よしんば誤配送の荷物が私の部屋にあったとして、引き渡すわけないだろ。
ばっかじゃねーの。
1)私にはオマエが正当な持ち主なのか判断できない。
2)中身を抜いたとかイチャモンつけられるかもしれないので個人間で遣り取りできない。
という正当すぎる理由がある。
そもそも、発送元のAmazonに返却しているので手元に無いって言ってる。
それが嘘だと思ったとして、注文通りに届けなかったのはAmazonなんだから、苦情言う先はAmazon一択!
ばっかじゃねーの!
先日また、棟を間違って宅配のアンチャンが来たんでな。置き配じゃなかったしAmazonじゃなかったのでウチ宛じゃねーよって丁寧に教えてやったが。
とりあえず大家は建物名が分かりやすいように何かしろ、うんこ。
次にAmazonが誤配送で置き配してったら「敷地内に不審物があります」って110番してケーサツ沙汰にしてやんよ。
って決意を新たにしたのとムカつきがぶり返したので書いとく。
ちょうど車の買い換えの時期が来るな、と意識したのが令和3年の8月。何かと維持費がかかる某輸入車が精神衛生上よろしくなく、たまたまティザー広告が目に付いたNXに乗り換えた。今回が初めてのレクサス車である。最近の半導体不足やプーちゃん大暴れにより随分と納車は遅れたが、先日なんとかうちのNXは納車された。しかし、現状としてもっと長くかかる方が多いようである。
自身のSNSアカウントであれこれ書いてもいいんだけど、何かとNXについて発信する車好きのアカウントは変な人が多い、というか、レクサスのファンに変な人が多い。既に納車された層も変な偏りがある印象で、普通の人間によるものとみられるレビューが少ない。絡まれたくないし、言いっぱなしにしたいこともあり、匿名ダイアリーに記すことにした。正直に言えば、せっかく新車を買ってウキウキしているので何か言いたいだけだし、こうやって何か書く私も彼らと実際変わらない。
ただでさえまとまりに欠けるので、いくつかの項目に分けて記載したい。なお、納車3週間目の感想である。長期はわからん。
これから購入を検討される方が知りたいであろうオプションに関することは後半に記載するのでスキップを推奨する。
購入グレードはNX350h AWD Ver.Lである。なお、特定を避けるためボディカラーの記載は避ける。
#デザイン
もともと個人的に見た目は欧州車趣味なのだが、今回のNXは十分に食指が動いた。先行受注のため実車を見ずに広告やカタログのみで評価して購入したのだが、国産車にありがちなガチャガチャ感(例えば、トヨタならどこかのプリウスからのヤンキー顔、ホンダなら少し前のガンダム顔)が和らぎ、詰め込まれる要素の数が小さくなったことにまず驚いた。先代のNXはヘッドライトの下の「隈取り」的なウインカーが頗る嫌いであの(クソダサい)アヴァンギャルド顔から見向きもしなかった。あれを欲しいと思ったことは今も含めてない。今回もフロントグリルは過剰なインパクトがあるが、ヘッドライト内にだいたいの光る物は収まり眺めたときの視線が散らず落ち着いた印象になった。また、線よりは面の構成が主になったことでゴロンとした、金属の塊から削り出されたような存在感のあるデザインに変化した。スピンドルグリルは残ったが、アイコンとしての機能は十分で、全体的に「良い取捨選択がなされたな」と思った。車の印象というものはボディカラーによって大きく変化するので納車されるまでは不安が大きかったが、初見でそれは吹き飛んだ。ちゃんとかっこいいのである。なお、ここまで書いたらおわかりかもしれないが、グリルの加飾が好きではなくそれだけの理由でFスポは避けた。NAVI-AVSやパフォーマンスダンパーは魅力的であったが、本当にただそれだけの理由で見送った。見た目は大事。
#内装
やたらとデカいナビ画面が最初に目に付くが、それ以外は概ねシンプルな構成になっている。以前のモデルはアナログ時計や様々な加飾があったようだが、必要なものに目がいくような、チラチラ余計なものが見えず実用の上で快適だ。契約前にディーラーで現行RXと初代NXを見たが、現行RXは居住空間の余裕からラグジュアリーで加飾が多くとも伸びやかな印象で違和感がなかったが、NXでは少し小さくなるだけでゴチャゴチャして狭さを感じていたので、なんとなく「広くなったな」という印象である。TAZUNAコンセプトとして必要なものにすぐ手が届くように設計されているとのことで、確かに必要なスイッチ類にはすぐに手が届いてそれも快適である。構成もさることながら、リアル・フェイク織り交ぜた全体としてのレザーの品質やその他部品の工作精度など、全体的な製品としてのクオリティも高く「なんかいいもの買ったな」と素直に思える仕上がりになっている。世間で実写をまだ見かけることが少ないのでわかりにくいが、カタログの写真よりも圧倒的に実物の印象が良いことは特筆しておきたい。
そもそも、そんなに車の性能について詳しくないことを事前にお断りしたい。Ver.Lは標準のサスペンションでモードはエコ・ノーマル・スポーツに限られるが、そもそも私はスポーツ走行がわからないので十分である。前者はディーゼルターボで小型のわりに強大なトルクを発生する仕様であったために、単純に街乗りでは頗る速かった。信号が青になったときなんか、油断するとドカーンである。それと比して随分と「ジェントル」になったのだが、静かで振動が少なく、発進時はモーターの比率が高いので、遅いとか、重たいとかと感じることはまずない。ハンドリングを含めて車の挙動としてはスッスと動くので気兼ねなく車を流すのには快適だ。ある程度の余裕を以て機敏に動く印象で、峠を限界まで攻めるとかサーキットを走るとかで無い限りは全く問題にならないだろう、というか、そんなことはしたことがないのでわからない。また、見た目よりも車重が軽い印象で、剛性の高さも動かしたらすぐにわかる。私は車について素人なのだが、素人が動かす街乗りの車で言えば最強なのではないかと思わせてくれる感がある。車の素性がいいとはこういうことなんだろうなと思う。
燃費については先代程度だろうなと思っていたが、8km程度の渋滞を含めた通勤路で14km/L、信号と渋滞の少ない郊外路では20km/Lにも到達するので想像以上に良かった。また、走行データを確認すると、60-70%はEV走行しているそうだ。ラバーバンドフィールはごくわずかにないこともないが、注意を向けなければアクセルの反応は良好だし、ハイブリッドカーも以前とは比べものにならないくらい進化したと思うし、ハイブリッドだからこそ得られる走行の妙味もある。主にエコモードで動かしているが、燃費優先というわけではなく、回生ブレーキの挙動や速度コントロールが非常に楽なので積極的にそうしている。特に説明書などに記載はないが、GPSと地図情報から法定速度情報を得たり、ITSで他車の速度情報を得たりしてコントロールに干渉している気はする。実際は不明だが、そんなに運転中はゴリゴリに感覚を研ぎ澄ませているわけではないので、なにかと気を抜けて(抜くな)ありがたい。なお、なんとなくウェイウェイしたいときはノーマルにするし、めっちゃウェイウェイブーンしたいときにはスポーツにしている。そうするとだいたい気分に合う走りになってくれる。
今回は個人的に初めてAWD設定にしたのだが、普段はわからないが、大雨の中で高速入り口のカーブが続くなかで加速を行うシチュエーションで圧倒的な接地感を感じた時にはうっかり爆笑した。「なんだこれ、全然滑らねぇ。」と。むしろこれまでのFF車が低μ路でいかに浮くように滑っていたか、を思い知らされることになった。とても安心感がだが、これが新型NXだからいいのか、AWDだからいいのかどうかは私にはわからない。だが、AWDにして良かったと既に満足している。
#静粛性
前車と比して随分と静かになった。ディーゼルと比べたら当たり前なのだが、ただ、それ以上に風切り音や外音の遮断がよく効いていてふと窓やルーフを開けたときに「外こんなにうるさかったの?」と驚くことが多い。極端な遮音がなされると自身の体内から発生する音が気になったり、どことなく不安になる感覚を経験したことがあるが、絶妙に不快な音だけをフィルタリングしているかのようで自然かつ快適である。また、若干のエンジン音やモーター音は入るようになっているが、それがないと車の動きが把握出来なくなって個人的には不安になるので丁度いい。もしかしたら、音というよりはハンドルやアクセルペダルから伝わる振動からよく把握できるという方が正確かもしれない。この点はパフォーマンスダンパーが入ったりすると少し違ったりするだろうか。乗り比べる機会がなかなか無いのは残念だ。
今回は外付けドライブ以外の実質フルオプションとしたので走行支援に関する装備も全て装着している。新世代レクサスとして特盛になっているので全てに対して記載をするとキリがないし、良いと思った機能について記載する。まず、街乗りのシチュエーションではプロアクティブドライビングアシスト(PDA)は意外によく働く。先行車の車速などを関知して車速を調整したり、車線からの逸脱を防いだりなど、注意がふと切れるタイミングで作動してくれる印象だ。初期設定では過剰な介入を感じたので設定から「遅め」を選択しているが、慣れれば程よいと感じる程度になった。
今回の目玉装備であるアドバンスドパーキングだが、期待せず面白そうだからという呑気な気持ちで導入したが、意外に使える仕様になっている。正確な画像認識のため駐めたい場所の周辺に近付いたら可能な限り徐行する、車が十分に動けるスペースを確保して周辺に柱などの障害物がないことを確認するといった多少のコツさえ身につければバシッと綺麗に駐車してくれる。そりゃ自分で入れたほうが速いのだが、自分であくせくとハンドルの切り返しやシフトチェンジする必要がないので気持ちは楽である。一部から怒られるかもしれないが、最近は駐車をNXに任せている間に降車の準備としてマスクを装着していることが多い。また、リモートパークも入れたら出られない駐車場で使用したが、さすがに不安だったもののきちんと駐車してくれた。どちらかと言えば駐車している間に隣の車両が変な幅寄せをしてきたときに乗り込むために車をスペースから出す目的で使うシチュエーションが多そうだと思った。
高速道路ではオートクルーズコントロールとレーントレーシングアシストでほぼ走ることにはなるが、基本的な機能として問題なく軽くハンドルの一部を握っているだけで作動してくれるので感覚的には自動運転に近い。また、レーンチェンジアシストもオプションで装備しているが、ウインカーを一定時間保持することで周囲を認識し自動で車線変更してくれる。ただ、3-4秒かけてじわぁ...と車線変更するので横向きのGが発生しにくいので主たる同乗者である妻には好評だが、若干じれったく、この間に道路状況が変わらないか少々不安にもなる。そのために急な障害物や割り込みなどに対して車線変更による回避への対応もできないのでそこからLTAが作動している状況で車線変更しようとすると車が抵抗するし、その後に「もしかしてぼんやりしてますか」とナビに煽られるのは少しイラッとする。自身で車線変更する際にはLTAを切る癖をこれからつけなくてはならないだろう。ただ、ネガティブな点はそれくらいで総じてよくできており、未来が来たなぁ、と感じた。
今回のNXに限らないんだろうけど、車自体がモバイルネットワーク接続できるのって使ってみると相当に便利。離れてても車の施錠などの状況が確認できたりエアコンを事前に動かしたりすることもできる。地味に楽しいのがマイカーログで、運転経路や燃費なんかも確認できる。これまでは車で直接ナビをいじってみることはできたけど、面倒くさくて見ることは正直なかった。これならどこでも手元で確認できるのはお手軽でついつい見ちゃう。あと、これはいいなと思ったのは事前にスマホで経由地や目的地を設定して車に送っておける機能。車に乗ってからナビ設定するのって時間がかかるしすぐに車出さなきゃならない時とかにはうんざりするけど、例えば出先のお店で食事を摂りながら次はどこに行って...みたいな話をしながら入力して、あとは車に乗り込むだけというのは実際に使ってみると実に心地良い。ちなみにまだオーナーズデスクにお世話になったことはないのでそのうち使ってみたい。
#オプション装備について
運転支援については記載した通りなので、パノラマルーフやプレミアムオーディオのマークレビンソンについて。パノラマルーフはツートン調になることに若干の抵抗があり、特に必要性も感じなかったが換気やリセールを意識した際の人気オプションであると説明され導入した。実際には「開けると楽しい気持ちになる」程度であるが、朝の日差しが心地よい時や、ふと信号待ちで天井からの町並みを見上げた時には良い開放感があって装着してよかったなと思える。
ちょっとだけオーディオ趣味なのもあってマークレビンソンの装着はあまり迷わなかった。自分でオーディオ装置を選定するととんでもない手間と金銭がかかることは目に見えていたので、お手軽にメーカー純正のオーディオシステムが最初から入ってること自体が魅力的だった。納車まで試聴する機会はなかったのだが、カーオーディオに詳しくはないものの20万円程度のオーディオシステムとしては十分良いレベルを確保していた。具体的には解像度や定位感が良好でノイズレス、ダイナミクス表現にも優れており小さい音量の楽器までしっかりと表現する「普通に良い音」だった。過剰なサラウンドや低音をブーストするような安っぽい演出ではなく、どこの座席に座っても2chのオーディオらしく自然に聴けるというのは実はそんなに簡単な事ではない。とてもよく練られたDSPが入っていると思う。音量を上げた時にありがちな内装の共振は抑えられてる印象で、キックドラムや超低域のシンセベースのフレーズでもスピード感があって無駄な残響がなくキレがいい。難点があるとすれば、ピュアオーディオ的な良い音の作り方でもあるので音源に左右されがちなこと。当初はiPhoneからのBT接続にしていたんだけど、有線でのApplCarPlayや、妻のXperiaでのLDAC接続では歴然とした差があったし、録音自体が良質なものは心地よいけど、そうでないものは荒が目立って気になってしまう。聴くものを選ぶようにはなってしまうけど、それはオーディオの世界では普通のことだと思うので「スピーカー自体に金をかけたことがある」層のためのオプションなのかもしれない。ただ、この音を自分であれこれ買って再現しようと思ったら3倍出しても得られない可能性はあるし、ある意味コスパには優れているし私個人では大満足で、これ以上はいらないと思ってる。キリがないから。
完璧な車なんてないと思ってるけどネガティブポイントは新型車なのもあってないことはない。例えば、ナビの音声認識。初期設定ではヘイレクサスで起動してあれこれ操作やナビ設定ができたりするんだけど、エアコンやルーフ、窓の操作はだいたい失敗する。AlexaやGoogle Assistantほど賢くもなく、反応も最近の音声認識端末で経験するよりは圧倒的に遅い。なんとか使えるのは目的地設定でこれはわりと精度高くできるんだけど、まぁ時間かかるのでオーナーズデスクに繋いだ方が早く設定できる可能性すらある。いや、どうせならそっち使えばいいんだけど、人間の手を直接煩わせるのに若干の抵抗があるのでナビ側でなんとかならないかなと。
あと、エアコンやナビの地図を動かしたりという場面でナビは見やすい高い位置にあって、更に巨大なので意外に操作していると手が疲れる。リモートパッドが評判悪かったみたいで廃止されたようだけど、あっちの方が楽だとも思う。見やすさや表示範囲は圧倒的に良いのでもっと音声操作がスムーズで高精度だと手を伸ばさなくとも使えて本来開発者が意図した形になるのではないか。あと、再生中の楽曲情報については小さい窓でいいので地図と同時に表示できたらいいのになと思う。
あと、デジタルキー。実は初期登録がうまくいかず、使用できていない。ただ、使う状況もいまのところないのでそのままにしてる。もうこのままでいいと思ってるくらいにどうでもいい機能だったのかもしれない。うちは運転するのが私ひとりなので共有する相手もいないからこれでいいんだけど。まぁ、いらなかったな。
#総じて
イマイチな面もあるが車の素性が大変良いので吹き飛んでしまう、というのは素直な感想。なんだかんだ走らせてナンボなので現状では大変満足している。内装においてはこれまでのレクサスと比してスイッチが多い高級感とかアナログ時計とかの特徴は廃されたけど、要素を絞って現代的でシンプルに徹した品の良さは所有していると好ましく思えてくる。ただ、こう書くと北欧テイストなのかと思われそうだけど、そんなにデザインコンシャスなわけでもなく、日本的な割り切り方や合理性をうまく良い形に落とし込んだ、という感じです。まぁ、前車はボ○ボだったんだけど、正直なところ内外装はボ○ボのほうが好きだった。あれは良すぎるんですわ。でもNXはこれでいいんですよ。マイナー輸入車のあれこれに正直なところ懲りた僕は、天下のトヨタ様がパッケージングした車を買ったんです。
これまで乗ったトヨタ車や、代車で乗ったレクサス車と比べると乗り味が欧州車っぽくなった印象だけど、個人的にはそっちの方が好ましい。メルセデスのGLCと購入検討していたけど、やや世代が古めになるのとシートベンチレーターやらの欲しいけどあまり装着例がないオプションは在庫車もあまりないし、注文者は納期未定で値引きもないし、なんだかんだお高いんですよね。その点でNXはずいぶんとコストパフォーマンスは良いと思います。まぁ、高いんだけど。
輸入車はそれなりにブランド力があって、レクサスがイメージ的に御三家に及んでないところはあるかもしれない。ただ、実車が明らかに劣っているかと言われたら全くそんなことはなく、総合しての商品力はすごく高い。とくにNXは価格でみれば価格以上の出来だと思う。トレンチコートを買うときにバーバリーやアクアスキュータムの名門の定番を買うのか、三陽商会の百年コートを買うのかを迷ったときに、GLCやGLBを買う層は前者だと思うし、 Permalink | 記事への反応(1) | 23:58
オリンピック大会期間中の晴海選手村での商品受け渡しについて
なんでも、
だそうな。予想されますってか、「フードデリバリー使っていいですよ!」って組織委員会が広報してんじゃねえの?
で、そう言われたら使ってみるよね。
このコロナ禍でも日本旅行できるのって五輪出るアスリートの特権だし、寿司とかいろいろ取り寄せられるし。
なんか、専用の受け渡し場所ができるらしい。
受け渡し場所
CROSS DOCK HARUMI
注意事項もいろいろ。
受け渡しの流れ
① 注文者と配達パートナー は 2m以上の距離を取り、 その間をスタッフが仲介し て注文内容の照合を行います。
② 注文内容に間違いがなければ、配達パートナーは 食品を机に置き、机から2m以上離れます。
受け渡し場所までのルート
選手村周辺の道路は現在、 交通規制中のため、 交通手段を問わず、案内図に明記 されている指定のルートを通行してください。
受け渡しの際の注意点
なんだか面倒くせえな。
やたら時間ばかり取られて稼ぎ重視の配達員は寄りつかなそうだが、物珍しさで晴海への配達狙う人は出てきそうだ。
さて、どうなりますか。
知ってる人は知ってることなのだろうが、都心では一つの店がウーバー上では複数の店名を使い分けているパターンは思ってる以上に多い。
店名に料理名を入れてるところは怪しい。
「ガバオライス」とか「タイカレー」とか、「唐揚げ専門店」とか、なかには「シーザーサラダ専門店」とか「鶏むね肉とブロッコリー」なんてのもある。
さらに「至高の」とか「絶品」とか「伝説の」とか「究極の」とか入ってると怪しさは増す。
あとは、地域名。
たとえば、「絶品の博多からあげ専門店」とか「至高の北海道豚丼」とか。
この場合、“銀座”や“日本橋”の範囲は当然ながら本当の住居表示より遥かに広い。
なかには、どうみても居抜きの居酒屋でやってるデリバリー専門店で、5つも6つも名前使い分けてるところもある。
働いてるのは多国籍な若者で、どう見ても「至高の薬膳スープ専門店」でもなさそうなのに、店名はそうだったり。
まあ、この非常事態に、あの手この手で客をつかもうという飲食店を責めるつもりはない。
ウーバーの注文アプリには店名と住所が明記されているのだから、気になる人は検索すればわかることだし。
自分は性格がよろしくないので、この手の怪しい店からの配達先が、超高級タワーマンションだったりすると、なんかちょっと嬉しくなる。
金はあるだろうに、なんでこんな怪しいもんわざわざ配達させてんだろ?
ちゃんとした有名店もけっこうウーバーやってるのに、なんで、あの汚い居酒屋で中国人がつくったシーザーサラダ食べなくてもいいのに、とか。
ただ、高級タワマンって、あんまりありがたい配達先ではないんだよな。
自転車止める場所もうるさくて、通用口で名前書かされて、何箇所もオートロックで部屋番号押さなきゃいけなくて、中も広いから配達に時間がかかる。
で、住民用のエレベーターなど使わせてもらえないので、部屋から通用口とおって専用エレベーターで帰らなきゃいけないんだが、通用口が目立たないようになってたりして、「はて、配達は終わったけどオレはどうやって戻ればいいんだ?」と迷子になったりする。
仕組み上、短距離を短時間で配達して数をこなしたほうが稼げる仕組みなので、本業でやってる人はさぞやイライラするだろう。
あと、注文者で利用者でマンション住んでる人はマンション名入れといてほしい。
とくにワンルームマンションが林立する地域に住んでる人は必須だ。
住所はもちろん入力してあるのだが、都内だと同じ住居表示で2軒マンション立ってるところが結構ある。
うちの実家もそうなのだが、同じ番号の土地を二分割とかすると、そういうことになる。
アプリにでてくるピンの位置を頼りに、「こっちのマンションだよね」とあたりをつけていくのだが、この間、隣のマンションのインターホンを押してしまい「ウーバー頼んでません!」と怒られてしまった。
あと、マンション業者さん。マンション名は入り口の見やすいところに分かりやすく書いといてほしい。
英語ならまだしもフランス語(?)ででっかく、カタカナでちっちゃくかいてあって、ウーバーの客の方はマンション名カタカナで登録してあったりすると、確認するのに時間かかるんだよ。
Plaire DEUXQ(プレール・ドゥーク)とか、俺の語学力じゃ読めん。
先日、とあるマンションで、オートロックのインターフォンの下に「本マンションは、〇〇町1-2-xx 〇〇ハイムです」と貼ってあった。
自宅前に頼んでも無い食べ物を放置されるというブログなどが散見されるようになってきたため、何故起きるのかをUber Eatsアプリのシステム、置き配指定配達時のトラブル等を混じえた実情から考察していきたいと思います。
※誤配に係わる部分のみ
注文時に手渡しか置き配を選べ、置き配は指定の位置に商品を置くという配達方法です。
お客さんには注文アプリから配達された事が通知される、のだがUber Eatsサポートから届けた事を報せよと指示されている、以前届いてた事に気付かなかったというクレームがあった為だ、チャイムの履歴が残ってたのはその為だろう。
お客さんが注文アプリから店と商品を選び、支払い方法(現金 or クレジットカード)を選び、住所を入力して、配送方法(手渡し or 置き配、今回は置き配)を選び、注文を確定。
店が注文を受信し調理開始、頃合いを見計らって配達員の受付開始、様々な要因(近い、評価が高い、配達が速い、etc)から最適な配達員が選ばれて店に向かい、商品を受け取り、注文者の指定場所に向かい、商品を置き、物理的な通知(チャイムがほとんど)をし、完了となる。
この時の問題点は
・お客さんが入力した
→住所が
→建物が書かれていない
→部屋番号が書かれていない
→全然別のマンション名が書かれている(住所自動入力時にピンズレとのセットで発生や、マンション改築で改名した時に起こる)
→正式名で書かれていない(例えば、「○△ハイツ」とだけ書かれているが近隣には1~3まである、カタカナで書かれているがアルファベット表記、その逆もある、この時にピンズレも併発しているとマンション名で地図検索が出来ずに電話で聞くしかなくなる、すっごい時間がかかる)
→ピンの位置が
→近隣の別の建物を指している
→そもそも建物を指していない(原っぱ、道路、川を指している事がよくある)
→全然別の位置にピンが刺さっている(最大500mくらいズレる)
→名前が
→表札と違う(例えば「宇宙 人」みたいな名前や、イニシャルしか書いてない)
となる、配達時は住所、ピン位置、マンション名が正しい「かもしれない」情報として配達する事になる。
配達員はまずピンの位置、もしくは住所の位置へと向かう、なおこの時に部屋番号が書かれていなければ到着するまでマンションなのか一軒家なのか不明である。
部屋番号が有ればマンションだと確定する、マンション名まで記載されていれば誤配はまず起きない。
ピンが一軒家でマンション名が無くても部屋番号があればピンズレだと分かるし、表札があり正しい名前で差異があれば違う家だと分かり電話 or メッセージで確認出来る。
だが部屋番号が無く、ピンが一軒家の位置に刺さっており、表札が無かったり「宇宙 人」な名前であればこの家だと配達する事になる、この時に誤配が起こっているのであろう。
在宅でも誤配が防げたかというとそうとは思わない、自分を含めピンポンダッシュをする配達員はわりといるのだが、というのも通知をしろという指示はあるが、チャイムを鳴らして応対すると「なんで置き配なのに応対しなきゃならんのだ」というBad評価を付ける人がいるので自分はその旨をプロフィールに書きピンポンダッシュをするようになった、なおメッセージは読まない人もいるし電話は面倒、というか電話するとBadを付けるお客さんもいる、これも「なんで置き配なのに(ry」って理由だ。
注文時に気を付けて欲しい事は、「もし自分が配達員の場合、この入力情報で届け先まで辿り着けるか」です。
ちなみに全部細かく入力していなくても配達しやすい時もあれば、配達し辛い時もあります、体感的に都心の方がお客さんも分かっているので届けやすい。
ピンがズレてるし部屋番号しか書いてないが、部屋番号が「23xx」だったので高層マンションは確定だし、近隣だと他に無いからこのマンションで確定で分かりやすい配達だった、なんて場合もあれば、
マンション名と部屋番号はちゃんと書いているんだが、郊外だし建物にマンション名書いて無いし、近隣にマンション多いからピンもズレてる可能性があるし分からん、なんて場合もあります。
誤配された料理は法的には誰の所有物なんだろう? 増田なのか、飲食店なのか、それとも元の注文者なのか。
少なくともUberやその下請けの配達人は仲介してるだけで所有してないと考えていいと思う。
Uberの所有物でない場合、これをUber側で処分するのは廃棄物処理業の免許がないかぎり法的にNGになるはず。
飲食店または元注文者の所有だったとしても、これを増田が処分するのは業としておこなうわけではないので合法。
Uberが引き取りに消極的なのはこのへんの事情もあると思う。誤配した料理を引き取って処分するのは違法になってしまうから。
(だから増田が処分するべきだ、と言ってるのではなく、Uberないしは配達人が廃棄物処理業の免許を取るべきだ、ということ)
客層選ぶどころか、飲食店で商品受け取ったときに、住所と発注者の名前(しかも全部じゃない)しか分からない。
商品受け取ったあと、どの段階でも一応キャンセルはできる。途中でこぼしちゃうとかトラブルあったりとかもあるし。キャンセルしたあと、本部は「商品は自分で処理してくださいね!」というテキトーな対応。
だから、「食べ物が捨てられてた」というトラブルもおこるんだと思われる。
キャンセルすると当然、もらえる報酬は減る。あんまりトラブル多いとアカウント停止されるらしい。
行った先が廃屋なの。
そういうときは、「配達完了(注文者が現れませんでした)」処理すると、正規の報酬はもらえる。発注者にアプリを通じて連絡して、10分たっても反応がなければ。
もちろん頼むほうではなくて、配達する方。
今更ながら、3ヶ月ほど前から副業で週末配達員を始めた。土日のランチタイムに余裕があるときだけ、近所に自転車で配達している。
すんでる地域は、どちらかというと千葉に近い下町なので、セレブな人達にこじゃれた料理を運ぶことはまずない。
大半がマック。あとモスとかガストの弁当とか、たまに駅前のスタバ。
ごくたまに、この地域にしてはオシャレなダイニングバー紛いの店の注文もあるが。
配達先は、20~30代の一人暮らしっぽいのが多いかなあ。「これくらいの距離なら、てめえで買いにいけばいいのに」という人も多いが、週末、外にでるのめんどくさくなっちゃったんだろうなあ、という気持ちも分からなくもない。
たまに寝まきかよ、みたいな女性が出てくると、ちょっとドキッとする
まあ、この地域のマック(駅前と国道沿いにある)は、週末混んどるからなあ。いって、またされて、しかも家族連れや若者で混んでるマックで食べるよりは、誰かに持ってきてくれた方がいいのか。
あと、一軒家にマックもってったら子供3人とかーちゃんがでてきて「来たあ!」とはしゃいでたのもあった。
かーちゃん、家事に疲れて「今日はマック頼むよー」ってなったか。
みんな、マック好きだねえ。
ガチ勢の人達は配達途中にくるリクエストもガンガン受け付けたりしてるらしいが、自分は一件おわったらいったんオフラインにしたりもするヘタレなので、二時間ちょいやって5~6件ってところか。
基本は時給1000円そこそこ。
あと、最近は“本日○時から○時までに○件達成すると○○円追加でお支払い”、なんてインセンティブがきて、とくに天気の悪いと予想される日はよくつくらしい。
今日みたいに、予報は雨だけど結果ほとんど降らなかった、という日はラッキーだ。本当に雨だったら、自分はやらないし。
今日は、週末の間に5件達成すると550円と、昼間4件達成すると320円の両方もらえたので結構もうかった。
このインセンティブ、ある程度真面目にやってないと、人によってついたりつかなかったりするというウワサもあるが、詳細はしらない。
まあ、都心の六本木とか渋谷とか金持ちのすんでて注文多い地域でやると、さらにいろいろつくわけだが。
一度だけ、都心部でレンタル電動自転車かりてやってみたけど、バンバン注文入って、料理もバリエーションあって、配達先も入り口オートロックに加えて、エレベーター乗るときももう一回、部屋番号呼び出さないとエレベーターが指定した階に止まらないタイプだったりして、なんか世界が違った。
配達員専用のレンタル電動自転車プランなんてのもあるらしいが、そこまで本気でやるつもりはない。
で、ここ数年自転車を本気でこぎ回るなんてほとんどなかったのだが、さすがに金もらうとなると真剣になるので、運動不足の解消にはなる。
頼んだことある人なら分かるだろうが、配達中、自分が今どこにいるのかは、注文者もリアルタイムで確認できる。いい加減なことはできない。
実際、毎週のようにやってたら、少しだけ痩せた。どんだけ運動不足だったんだよという話だが。
月に5~6回やると1万数千円にはなる。
まあ、見る人がみればショボイ額だろうが、自分みたいなヘボいリーマンは、月にこれだけ「完全に自由に使える金」があると、けっこう気分に余裕ができる。
とりあえず配達終えるとすかさず「○○円」と表示されるので、モチベーションにはなる。
そして地図には常に、どこの地域で注文殺到して支払いに上乗せがあるか、常に、色がついて表示されてる。六本木あたりはしょっちゅう色がついて、格差社会を感じる。うちの周辺に色がつくことはない。
都内にあるサポートセンターで最初に登録する人も多いようだが、自分はネットで登録して、バッグも送ってもらった。
そうそう、あのバッグ、でかすぎんだよ。
あんな大量の注文殺到は、自分は受けたことないし。そのままいれただけだと、マックのドリンクとか確実に倒れる。
マニュアルには「配達員のAさんはドリンクホルダーや断熱シートを用意して工夫しています!」とか載ってるけど、そういう工夫を配達員に負担させるのも“邪悪さ”だ。
自分は100均でかったバスタオルと断熱シートを詰め物にしている。
詳しくは知らんが、どういうインセンティブつけるかとか、複数の配達員がいる場合にどういうふうにリクエストを飛ばすかとか、いろいろAIで制御してるともきく。実際、サポートにいろいろ相談すると「そのへんはシステムが判断して…」とか言われるらしい。
そして、配達履歴や配達経路はすべて記録され、客やレストランの評価は常にプロフィールページに表示されてる。人間関係は自由だが、かわりに常にシステムに監視されてる働き方ではあるのかもしれない。
まあ、副業にやるにはいいが、これで生計たてようとしたら、なかなか大変だよなあ。っていうか、やめとけ。
でもとりあえず配達先に「ご苦労さま」といわれて、スマホに金額が標示されてチャリンと(脳内で)音がすると、気分よくなっちゃうから、人間なんて単純なもんである。運動量ふえたせいか、体調もいい。